
人間は様々なものに対するアレルギー症状を持っている。今まで平気だったものに対して、ある日いきなりアレルギー症状を発する事もある。
先日、アメリカはコロラド州にて非常に珍しいアレルギー症状を発した男性が救急搬送されるという事態が発生した。
男性は34歳、温かいシャワーを浴びた後、風呂場から出たと同時に全身に蕁麻疹(じんましん)と呼吸困難に陥ってしまったのだ。
この男性が発症したのは寒冷蕁麻疹。じんましんは食べ物のアレルギー症状や細菌・ウイルスによって発症するイメージが強いかもしれないが、実は摩擦や熱などでも起きるものといわれている。今回の寒冷蕁麻疹は体が急激に冷やされる、冷気に当たることによって皮膚にじんましんが出たり、アナフィラキシー症状を発症して呼吸困難に陥る事もあるという。
男性は非常に危険な状況だったが、幸い救急隊員がすぐに到着。抗ヒスタミン薬とステロイドが投与され、最寄りの病院に搬送されて順調に回復したという。
寒冷蕁麻疹は冬になると年齢を問わず発症する事があるとのことだ。発症した場合、数年にわたって症状が続くことが多いので、かかりつけの病院で治療を行う必要がある。
(田中尚 山口敏太郎タートルカンパニー ミステリーニュースステーションATLAS編集部)
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