
この妖怪の名前は「鍋頭」と書いて「なべかぶり」と読む。
これは山に住んでいるけものの妖怪で、頭に鉄鍋をかぶっている。
猟師をやっていた男が獲物だと思って打ったところ、カーンと金属に当たる音がした。よく見ると茂みの中からいたちのような下半身と、鍋をかぶった上半身が出てきた。
これは猟師仲間の間で「鍋頭」と呼ばれているものであり、もう何年も前から出没していると言う。
山と山里の怖い話・不思議な話 その8―雷鳥一号さんの投稿怪談―
(山口敏太郎タートルカンパニー ミステリーニュースステーションATLAS編集部)
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