
先日の10月31日はハロウィンだった。そのハロウィン当日に満月が観測されるのは実に46年ぶりで、実はかなりレアな事であった。更に、今回の満月は「ブルームーン」でもあったため、海外を中心に何かが起きるのではないかと注目されてもいたようだ。
ブルームーンと言っても、別に月が青色に染まるわけではない。ブルームーンとは、一月の間に観測された2回目の満月のことだ。通常、一月の間に観測される満月は1回だけだが、まれに2回観測されることもある。今年のようにハロウィンにブルームーンが確認されたのは、1944年の第二次世界大戦中以来76年ぶりとなる。
そのため今年のハロウィンは例年とは違う、何らかの事態が起きるのではないかという噂も流れていたようだ。
前回のブルームーンが第二次世界大戦中であったことから戦争や紛争が起きるのではないかという噂や、「ブルームーンが流星群を呼んできた」という噂もあった。何でも今回のブルームーンと前後して、流れ星が多く確認されたという。
ロマンチックな話であるが、これは事実なのだろうか?
だが、これは単なる偶然にすぎないと考えられている。祝日や記念日に満月が合致するのは珍しいことに思えるかもしれないが、月自体に何ら変わりはない。一緒に確認されたという流星群についても、毎年10月に確認されるオリオン座流星群の時期と近かっただけとみられている。
オリオン座流星群のピークは今年は10月20日と10月21日であり、ハロウィンと、そこそこ近い日であった。たまたま日にちが近かったり、重なったことから、誤解を生んだというのが事実のようだ。
(加藤史紀 山口敏太郎タートルカンパニー ミステリーニュースステーションATLAS編集部)
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