
心霊現象の歴史を紐解いていくと、本当にあった事なのか到底信じられないような事件の記録が出てくる事がある。
テキサス州立大学の宗教学の助教授であるジョセフ・レイコック博士の調査によれば、1906年に南アフリカで奇妙な事件が起きていたという。一種の悪魔憑きの記録だったそうだが、当時村に住んでいたある女性が悪魔に取り憑かれ、「毎日地面から120~150センチの所を浮遊するようになった」というのだ。
にわかには信じがたい話だが、女性の浮遊状態は地域の人々によって確認されており、就寝中も変化はなかったという。記録には「彼女の体はベッドから浮き上がっていたが、ドレスは下にさがっていなかった。まるで彼女の下に透明なベッドやテーブルがあるかのように、体に密着していた」とあったそうだ。
女性の状態は悪魔払いを受けるまで4~5日ほど続いていたという。
レイコック博士はこの事件と類似のケースを探した所、イスラエルのエルサレムで4世紀に起きたという事件にたどりついたという。そのケースでは、ある女性の体が逆さまに浮かび上がり、衣服も重力に逆らっていたという。
レイコック博士は次のように語った。
「非常にナンセンスな話ではありますが、周囲の人の目撃証言もある以上、司祭や村人たちが総出で騙そうとしたのではない限り、本当に説明のつかない事が起きていたのではないでしょうか」
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(勝木孝之 山口敏太郎タートルカンパニー ミステリーニュースステーションATLAS編集部)
画像©Rizal Deathrasher PIXABAY