犯人特定の決め手は夢だった!?ミシガン州連続猟奇殺人事件の顛末

1928年のある日、アメリカ・ミシガン州マウント・モリスの町で、一人の大工職人が警察を訪れた。

幼い少女が無惨に殺害される様子を目撃し、しかも犯人の顔もはっきり見たため、警察に届け出たのだ。しかし、初めは警察は取り合わなかった。何故なら、大工が犯行を目撃していたのは「夢」の中でのことだったからだ。

この町では昨年から猟奇的な事件が相次いで発生していた。22歳女性の遺体が墓地から掘り出されて解体されていたのを皮切りに、18歳の少女が強姦され殺害、16歳少女が強姦されていた。そして1月、当時7歳の少女が暴行を受けて殺害された。こちらはきわめて猟奇的で、肋骨が剥がされたり内臓が切り取られたりしていたという。




これまでまったく手がかりが無かったが、1月の事件の直後に犯行現場近くで不審な人物が目撃されていた。その人物は車のタイヤが溝にはまって立ち往生していたそうで、手助けした男性が後に車の車種とナンバー、人相を証言していたのだ。

この目撃証言を除き、ほとんど証拠が無かったため、警察はめっぽう具体的な大工の夢も確かめてみることにした。すると、大工の名指しした犯人は地元のキリスト教会の長老を勤める名士、アドルフ・ホテリング。この地域では誰もが知る人物で、猟奇的な犯行とはまったく無縁の人物に思われた。

念のためホテリングの自宅を訪れた警察は、そこで意外なものを目の当たりにする。

それは事件現場近くで目撃された、立ち往生していた車とまったく同じ車種とナンバーの車だった。また、ホテリングの顔は、証言にあった人相とよく似ていたのである。警察が署への同行を求めると、ホテリングはその場で暴れだし、自殺を試みようとした。警察は彼を取り押さえ、連行した。犯行は全て彼の仕業だったのである。

しかし、大工はなぜ犯行現場の夢を見たのだろうか。この地域で少女の暴行・殺害事件が起きていたため、報道で知ったことで夢に見てしまった、というのは考えられなくもないが、犯人の姿をはっきりと見ていた件については説明がつかない。

ともあれ、ホテリングは全ての犯行を認め、終身刑となっている。

(田中尚 山口敏太郎タートルカンパニー ミステリーニュースステーションATLAS編集部)

画像©tinanwang

 

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