エルサレムで発見された釘、本当にキリストの磔刑に使われた!?

イエス・キリストの磔刑図は、なじみ深いキリスト教におけるイメージの一つである。キリスト教教派のカトリック教会では、イエス・キリストの受難に関わるものやキリストや聖母マリア、諸聖人の遺品などは聖遺物とみなされ、昔から崇敬の対象となっていた。

有名な所ではイエス・キリストが亡くなった後に遺体を包んだ布である聖骸布だろう。他にも十字架の断片や最後の晩餐で用いられた聖杯などがある。

2011年、イスラエルのエルサレムにてヒストリーチャンネルの番組プレゼンターを務めたシムチャ・ジャコボビッチ監督は20年前に発見された鉄製の釘を公開した。

同チャンネルの番組内にて、この釘がキリストの磔刑に用いられたものか検証する番組を作成したと発表した。問題の釘は2本あり、どちらも長さ焼く8センチで先が曲がっている。




イエス・キリストをローマ兵に引き渡した司祭カヤパの墓所を発掘した際に発見されたもので、棺の中と墓所の床の上にあったそうだ。なぜキリストを処刑台に送ったカヤパの墓にあったのかという点に関して、監督は司祭がひそかにキリストを信仰しており、自らの行動が彼を死刑に追いやるものと考えていなかったのではないかと述べ、磔刑に処された際に用いられた釘を罪悪感のあまり保管していたのではないかと推察している。

こちらの釘に関しては長年研究がなされており、当時は磔刑ではなく工事などで墓所の中に入り込んだものにすぎないのでは、という見解が主流だった。しかし、研究と分析の結果、釘は工事などに用いられたものではなく、実際に何者かを磔刑にした際に用いられたものである可能性が高いという見解が出てきたのだ。

論文の筆頭著者であるAryeh Shimron博士によれば、釘の材料と発見された納骨堂や棺の材料を比較した結果、釘に付着した物質がカヤパの墓のものと合致する事を発見。また、釘の周囲についた錆の中に細かな木片や人骨の微細な破片が確認できたとも語った。

Shimron博士は、この釘が実際にキリストの磔刑に用いられたものかについての断定は避けている。しかし、磔刑に用いられた釘は昔、強力な治癒の能力があるとしてお守りとして珍重されていたことに触れ、当時の人々が何らかの効能を祈願して保管していたものである可能性はきわめて高い、と語っている。

(加藤史紀 山口敏太郎タートルカンパニー ミステリーニュースステーションATLAS編集部)

画像©WeAppU PIXABAY

 

関連記事

最近の投稿

ページ上部へ戻る