ユリ・ゲラーとも対決した懐疑派のマジシャン ジェームズ・ランディ氏死去

米メディアは20日、カナダ出身のマジシャンであり、超能力やオカルトに対する懐疑論者としても活躍していたジェームズ・ランディ氏が死去したと報じた。享年92歳、ランディ氏の財団は死因を老齢によるものとしている。

ランディ氏は28年8月、トロント生まれ。17歳で学校を中退しカーニバルにてマジシャンのステージに立ち、後にメディアにて手品をとその仕掛けを公開もした。得意とした奇術は脱出芸で、有名なマジシャンであるハリー・フーディニ氏の持つ脱出芸のスピード記録を塗り替えた事でも知られている。

後に彼は、台頭してきた超能力ブームに対し、自身の持つステージマジックの知識でトリックを暴くという懐疑論者へ変わっていく。




超能力者を自称しながら、実際には主に手品で用いられているテクニックやトリックを多用している人物が多数存在したため、メディアや自身の著書でその欺瞞を暴こうとしたのだ。スプーン曲げで有名なユリ・ゲラー氏とも対立し、彼のトリックの一部を破ったことでも知られている。

また、彼は本当に超能力があると証明できる人に100万ドルの賞金を与える、と公言していたが、この賞金を手にした人物はいまだに現れていない。

(田中尚 山口敏太郎タートルカンパニー ミステリーニュースステーションATLAS編集部)

画像©James Randi

 

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