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第二次世界大戦を引き起こし、狂気といえるほどの憎悪をユダヤ人に向け、ユダヤ人を虐殺した20世紀最悪の「悪魔」――アドルフ・ヒトラーは、実は予言者として多くの予言を残し、的中させてきたことを皆さんはご存知だろうか?
ヒトラーはオカルティズムを崇拝し、多くの有力な占い師・呪術師を抱えて、チャネリングも行っていた。一説にはナチス・ドイツは、チャネリンググループをつくり、異星人から高度な科学技術の情報を入手することで、V2ロケットや大陸間弾道弾ミサイル等を開発して作ったともいわれている。V2ロケットとは第二次世界大戦中にドイツが開発した世界初のロケットである。
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ヒトラーはIQが150近くもあったが、霊的感性も高かった。1914年に始まった第一次世界大戦に、ヒトラーは志願して参戦し、4年間に40回以上もの戦闘に参加した。そして、伍長としては異例の「一級鉄十字章」を受章するなどして、6回も表彰を受けた。
彼は前線で一番危険な任務である伝令兵を、いつも自ら買って出たが、前線で何度も奇跡的に命拾いをしたために、同僚の兵士たちから「不死身の男」と評されていた。そして、あるとき、ヒトラーは彼に世界の構図や未来予言について告げる「あいつ」と出逢ったのだという。
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ヒトラーはその時のことを
「異常変化であった。その時から、これから起こることが全て分かるのだと感じ、実際に分かったのだ。人類の未来が見えた。『そうだ、その通りになる。お前はその力を持ち、お前には分かる』と、『あいつ』も耳もとでささやいた」
と語ったという。
そして、第一次世界大戦が終わっても、「あいつ」はヒトラーから離れなかった。
ヒトラーは「ついには、私の体の中にほとんどの間棲みつくようになった」と表現している。その後、「あいつ」は、ヒトラーに様々な未来予言を告げ始める。
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「アドルフ、お前は選ばれた。試練にも耐えた。お前はドイツ民族を率いてヨーロッパを支配し、新しい世界を創る。それがおまえの使命だ。お前がやらなければ、今世紀後半も21世紀も、ユダヤが地球を支配することになる。金も食糧も兵器もユダヤが支配する。
世界はユダヤとその代理人たちのものになる。だから、ユダヤを倒せ。それには、まず政権を握れ。片足の不自由な変な小男が見つかる。その男は天才で、お前の一番の協力者になる。その男を十分に利用すれば、お前は45歳になるまでに政権を手に入れる。50歳で世界征服の戦争が始められる。それを忘れるな。お前は25歳で選ばれて能力を得、50歳で、世界征服の大戦を起こす。
さらに生まれてから100年目、150年目──つまり1989年、2039年──もうお前はいないにしても、そのとき人類は、新しい次の段階を迎える。それが何かも、いずれお前だけに教えよう……」
ここで「片足の不自由な変な小男」とされる男は後にヒトラーの片腕となったゲッペルスだそうだ。ヒトラーは現在もある「ユダヤ世界支配論」を「あいつ」から告げられたため、第二次世界大戦に踏み切り、ユダヤ人を虐殺することになる。
もっとも、ヒトラーが虐殺したユダヤ人は貧しい被支配層で、支配層であるロスチャイルド家からは資金補助を受けていたそうだ。それにしても、「あいつ」とは一体何者であったのだろうか? 堕天使ルシファー? 異星人(エイリアン)? いや、神か? 未だに謎である。
ヒトラーは「あいつ」から未来に関する啓示を受け、「ミサイルの出現」「コンピューターやロボットの出現」「同盟国日本の参戦」「ナチスの敗戦」「宇宙・月への進出」「日本への原子爆弾投下」「ゴルバチョフ書記長の登場」など多くの予言を的中させてきた。
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更に、「あいつ」から天才的な能力・技術を得て、ドイツ軍はV2ロケット、フォルクスワーゲン、アウトバーン(高速道路)を発明した。
しかし、晩年にはヒトラーと会った者は揃って「まるで悪魔にとり憑かれたようだった」と語った。そして、お抱えの占い師の全員のクビを切ったそうだ。
ヒトラーは、2014年には「ヨーロッパの3分の1と、アメリカの3分の1が荒廃してしまう。アフリカと中東も完全に荒廃する。結局、現在の文明は砂漠しか残さない」「しかし、それでも人類は滅びない。ドイツの一部と米ソの中心部、日本や中国は重症を負いながらも存命する」という予言を残している。
それは、世界戦争と天変地異のような天災の同時進行によるものだという。これを解釈するために、それまでのヒトラー予言の流れをご説明しよう。
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ヒトラーは、1989年から2014年までの25年間を、「戦争と天変地異(地震、疫病、飢餓)による人類文明崩壊の時代」だと見通していた。1989年から1999年までの時代は、「世界に天変地異と戦乱が絶えない。その為、一部の富裕国を除き、多くの国が飢える。一部の国は崩壊して燃える。毒気で絶える街もある」と見通した。
そして2000年以後は、「カタストロフィ(大破局)は激烈化する」。確かに、この期間に9・11同時多発テロや、イラク戦争、日本では東日本大震災など、戦乱と天災が多かったように思える。特に、9・11は「対テロ戦」という形で世界の分裂を招いた。
ヒトラーの予言によると、2014年に中東でハルマゲドンが発生し、ヨーロッパとアメリカも「3分の1が荒廃する。アフリカ中東は全面荒廃する」はずだったという。しかし、幸いにもこの予言は当たらなかったが、2014年6月にイスラム国が「国家建設宣言」をし、8月に米国のイスラム国への初めての空爆が行われた。
2014年7月には、イスラエルのパレスチナ自治区ガザへの侵攻もあった。前年の2013年11月アメリカの政府機能は2週間も停止したが、それだけ国は政治・経済的に混沌とした危機的な状態であったと言える。
アメリカのNSA(米国家安全保障局)による盗聴問題も、世界でまるで初めて暴露されたかのように報道されたが、アメリカのNSA、CIAによる盗聴が昔から行われていることは、エドワード・スノーデン氏が暴露したように各国政府にとっては自明のことであった。
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しかし、当時はアメリカの力が強くて報道されなかったのだ。ようやく堂々と明るみに出たことは、アメリカが相当弱体化したことを意味する。そして、国家が不況になると、戦争という公共事業をしたい武器商人=「闇の勢力」が動くのである。
スノーデン氏によると、「イスラム国はCIAが創設した」という。となると、イスラム国の実態はアメリカの闇の勢力が何とかビジネスを正当化できるようにするための茶番だったことになる。
そして、現在、コロナ禍で世界経済は恐慌に陥っている。大恐慌から戦争が起きる可能性は十分にある。仮に第三次世界大戦が起きれば、核や細菌兵器、そしてHAARPを使うような、文字通りのハルマゲドンとなることが予測される。
そうなると、「ヨーロッパの3分の1と、アメリカの3分の1」が荒廃するだろう。ヒトラーはヨーロッパでは唯一「ドイツの一部は生き残る」と予言しているが、現在のドイツのメルケル首相はヒトラーの娘であるという説がある。メルケル首相の政治的判断力・演説の饒舌さは確かにヒトラーの才能を受け継いでいるかのようにも思われるし、容姿がヒトラーの妻エバ・ブラウンにそっくりである。もちろん証拠はないが、「もしかしたら……」と思わせる説である。
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福島の原発事故が起きるとすぐさま自国の危機を察するかのように、すぐにドイツ国内の全原発を停止し、新型コロナにたいしても早期決断の徹底した対策を行使してきたメルケル首相だが、ヒトラーの予言を理解し、危機を脱する術を知っているのだとしたら興味深い。
ハルマゲドンが「イスラム国の台頭」を意味しているとすると、ハルマゲドンは2014年にはすでに始まっている、とも解釈できる。トランプ大統領就任以来、アメリカ・イスラエルと中東との関係は悪化している。いつ戦争が勃発しても、おかしくない状況にある。
ヒトラーの次の予言は2039年になるが、2039年には「『中東ハルマゲドン』を終え、アメリカ・ロシア・日本・中国・ドイツ生き残った人類の一部が生存する」という。そして、「人類は二分化される」。ある者は支配者である「神人」に「進化」し、またある者と被支配者である「ロボット人間」とに「退化」するのだという。
ヒトラーのいう「神人」とは何者なのか?
これには様々な説がある。「人工知能である」という説もあるが、優生学を信じていたヒトラーの予言なので、人類の優生学進化によるものではないか、と考えた方が自然だろう。
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一説には、原発事故による放射線や核兵器による放射能に強いミュータントのような人種が出現し「進化」を遂げるという――これがヒトラーの言う「神人」に当たる、という説だ。
人類は環境に適合するために進化を遂げる。放射能以外にも大気汚染や食品・水の汚染など、我々の生活はあらゆる「毒」に満ち溢れている。そういった「毒」に耐性のある人類が誕生し、進化についていけなかった人々を支配するのかもしれない――。
現在すでにDNAが三重螺旋になった超能力を有した子供たちが生まれていて、彼らはほとんど病気にもならず、テレパシーをも使えるという。
最後に、「ヒトラー究極予言」の概略をまとめておこう。(※ヒトラーが誕生した1889年を起点とする)
0年 1889年 ヒトラー誕生
↓
50年後 1939年 究極予言 ※この年に「究極予言」をした。
↓
100年後 1989年 カタストロフィ(大破局)の接近
↓
110年後 1999年 天変地異と戦乱の時代
↓
111年後 2000年 カタストロフィ(大破局)の激烈化
↓
125年後 2014年 欧州米国は1/3が荒廃 アフリカ中東は全面荒廃
↓
150年後 2039年 旧人類から新人類に世代交替する最初の年
↓
200年後 2089年
↓ この間に、神人によるロボット人間の支配が完成
210年→2099年
(深月ユリア ミステリーニュースステーションATLAS編集部)
深月ユリア
ポーランドの魔女とアイヌのシャーマンの血を受け継ぐ魔女占い師。ジャーナリスト、女優、ベリーダンサー、映画・イベントプロデューサーとしても活動
著書
「あなたも霊視ができる本 」文芸社
「世界の予言2.0 陰謀論を超えていけ キリストの再臨は人工知能とともに」明窓出版