
以前、アトラスではアメリカの公園に突如、巨大なクジラが出現した!?というニュースを紹介した。
2017年1月、アメリカのオクラホマ州アーカンソー川のそばの公園に、巨大なマッコウクジラの死体が出現。死体の大きさは約12メートル、重さはなんと25トン。町は海から離れており、また周囲の芝生等にクジラを引きずったような跡もないことから、「空からクジラが降ってきた!?」と話題になった。
その後、なんと同年の7月にフランスのパリを流れるセーヌ川のほとりでも巨大なクジラが出現していた事が明らかになったのである。
7月21日、セーヌ川の近くの公園に出現したクジラもアメリカで確認されたものと同じマッコウクジラ。観光客や地元の人々を驚かせ、国際クジラ協会の学者らと当局は町中に出現したクジラについて調査を行う予定、と報じられていた。
Dead Whale Washed Up in Central Paris Shocks People: Facts https://t.co/R8ohHjmUzz pic.twitter.com/2ZENp7N3Hn
— Hoax Or Fact (@HoaxOrFact) August 3, 2017
しかし、このパリのクジラをよく見ると、大きさも特徴も全てアメリカで確認されたクジラと全く同じである事が解る。いくら見た目が似ているとはいえ、同じクジラが落ちてくるような事態は起こり得るのだろうか?
その実情は言うと、パリのクジラはベルギーの芸術家グループによって設置されたアートインスタレーションだった事が判明している。
おそらく巡回展のような形式で、アメリカの公園にも「出現」したものと見た方がいいだろう。非常に短い期間しか展示されておらず、「空からクジラが降ってきて専門家によって回収された」という話がまことしやかに広まってしまったものと考えられる。
なんともダイナミックなこの展示、もしかすると日本にやってくることもあるのだろうか?
(田中尚 山口敏太郎タートルカンパニー ミステリーニュースステーションATLAS編集部)
画像©skeeze PIXABAY