殺害された女性が夢枕に立ち、犯行が判明!「赤い納屋殺人事件」

行方不明になった人が家族の夢枕に立ち、「自分は誰それに殺された、死体はあそこに埋められている」と語りかけ、夢の通りに探してみると本当に死体が見つかって・・・という話は創作の世界だけの話かと思いきや、実際に各地で報告されている話だったりする。

日本でも数は少ないが殺された人物が夢枕に立ったという話はあるし、イギリスではこのおかげで犯人が見つかった、という話がある。

1827年代、イングランド東部にてある女性が姿を消した。マリア・マーティンという小作人の娘で私生児を出産し、その後行方不明になっていた。彼女は両親に「地主の息子と隣町で結婚する、赤い屋根の納屋で待ち合わせした」と語ったきり姿を消していたため、両親は約束して落ち合ったはずの人物であるウィリアム・コーダーに詰め寄った。

しかし彼はマリアは隣町におり、今度ロンドンで式を挙げる予定だと語ったのである。その後、確かにマリアからの手紙が届いた。手紙には「式を挙げて遠いところで新居を構え、過ごしている」という。しかし、それっきりマリアの消息は解らなくなってしまった。




ところが、その後母親は奇妙な夢を見た。「マリアが赤い屋根の納屋で殺され、その床下に埋められる」という内容だ。不安に思った母親は警察に訴え、実際に調べてみたところ本当にマリアの死体が発見されたのである。

1828年、ウィリアム・コーダーは殺人罪で絞首刑となった。


画像©Internet Archive Book Images

この話は当時から相当な話題になり、「赤い納屋殺人事件」として劇にもなった。また、有名な事件の犯人が死刑になったりすると、遺品や死体が見せ物になったり好事家の間で取引されたりするという。

ウィリアム・コーダーは処刑された後、骨は標本として病院で保管されていた。あるとき、この病院の医師が持ち出して自分の家に飾ったところ、コーダーの霊が家の中を歩き回るようになった。恐れをなした医師が友人に相談して譲り渡すと、その家でも幽霊が出るようになったという。その後、骨格はハンテリアン・ミュージアムで展示された後に2004年に火葬された。

現在、イギリスはロンドンのコーンヒルに建つモイス・ホール・ミュージアムにてコーダーの頭部と、彼の人皮で装丁された本、所持していたピストルが展示されているそうだ。ロンドンに行った人は足を運んでみるのもいいかもしれない。

(田中尚 山口敏太郎タートルカンパニー ミステリーニュースステーションATLAS編集部)

画像©Internet Archive Book Images

 

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