金星の生命の痕跡、実は40年前には観測されていた!?

先日、英科学誌ネイチャー・アストロノミーにて「金星の大気に地球では生命体によって生み出されるガスであるホスフィン(リン化水素)の痕跡を検出した」とする研究論文が掲載された。金星は地球に近い惑星の一つだが、厚い雲による温室効果のため日中の気温が恐ろしく高く、大気も殆ど二酸化炭素なので生命は存在しないと思われていた。

研究チームは、ホスフィンの存在が金星上の生命の存在を証明するものでないと強調しているが、金星表面を覆う雲は強酸性でホスフィンを即座に破壊することから、金星にはホスフィンを生み出している「変則的かつ未解明の科学現象」が存在することが示されたと述べている。

金星に生命が存在する可能性を裏付けるためには更なるデータの収集が必要となっているが、そこで注目を集めているのが、今から40年以上前にNASAが行った金星探査ミッションのデータだ。




1978年12月、NASAのパイオニア計画にて2機の探査機が金星に送られた。そのうち、パイオニア・ヴィーナス2号は4つのマルチプローブを金星に投下。写真撮影や土壌分析の機能はなかったが、金星の過酷な環境下で大気、雲の構造や組成、大気循環パターンなどの調査を行い、機能が停止するまで信号を送り続けていた。

そもそも、今回ホスフィンガスの発見に至ったのは、このプローブのうちラージプローブニュートラル質量分析計(LNMS)の一つが検出していたデータからであった。このデータの重要性が見直され、再度分析された結果今回の発見に至ったのだ。

ポモナにあるカリフォルニア州立工科大学の生化学者RakeshMogul氏は「約40年前の資料からいくつかのデータを抽出することができ、今回の発見に繋がりました。これらの資料の中には、ホスフィンの存在を裏付けるものが他にも存在していると我々は信じています」と語っている。

早ければ今後数ヶ月で結果は出てくるとのこと。今後の研究結果に期待したい。

(飯山俊樹 山口敏太郎事務所 ミステリーニュースステーションATLAS編集部)

画像©sergeitokmakov PIXABAY

 

関連記事

最近の投稿

ページ上部へ戻る