サグラダ・ファミリアに秘められたガウディコードの謎

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スペインのバルセロナにある天才建築家ガウディの代表的な建築物、サグラダ・ファミリア。サグラダ・ファミリアには「ガウディコード」と呼ばれる暗号が隠されているのはご存知か。

「受難の門」と呼ばれる門に、魔方陣ともいうべき数字版がある。3つの数字列、もしくは隣接した4つの数字を合わせるといずれも「33」になる!


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また、「信仰の門」には受胎告知を受ける聖母マリア像があるが、その上に、大天使ガブリエルの右の手のひらがあり、そこに目が彫られている。さらに、サグラダ・ファミリアの所々に「M」の文字が刻まれている。

お気付きだろうか? それらは、秘密結社フリーメイソンのシンボルを表しているように思える。33はメイソンで最高の位階であり、カバラ数秘術でもマジックナンバーと呼ばれる。また、イエスの生涯も33年であった。「右手のひらの目」は言うまでもなく、「万物を見る目」とそっくりである。


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そして、「M」はMasonを表しているのではないか。実際、「ガウディはフリーメイソンだった」という説もある。

ガウディが生まれたReusという町はスペインのフリーメイソン発祥の地で、メイソンが多かった。ガウディの子供時代の大親友、エデュアルドはメイソンだったし、ガウディのスポンサーであったエウゼビ・グエルもメイソンだったと言われている。2013年12月27日放送のTV番組「やりすぎ都市伝説」がスペインのフリーメイソン、ジョアン・パルマローラ氏に取材したころ、パルマローラ氏はガウディがメイソンであったことを肯定した。

ただし、否定説もある。「万物を見る目」はホルスの目であり、左目だ。しかし、サラクダファミリアの右の手のひらの目は右目だと解釈されるのが通説だ。ホルスの左目でないとすれば、誰の目なのだろうか? ヤハウエの目なのだろうか――?

そして、「M」に関しても「聖母マリアのM」だという説もある。ガウディは聖母マリアへの熱心な信仰心を持っていて、ガウディの墓もサグラダ・ファミリアの地下聖堂の聖母マリアの彫刻の下にある。


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しかし、サグラダ・ファミリア以外にも、ガウディの建築物にはメイソンのシンボルが出現する。グエル公園の中央広場などは特にあからさまで、下から階段を見上げると「万物を見る目と13段のピラミッド」が現れる。

これは、いうまでもなくフリーメイソンのシンボルマークで、キリスト教徒が忌み嫌う「裏切り者ユダ」の数字だ。ここの階段は33ではなく13段であるが、いずれにしてもメイソンにとって重要な数字で、どうも「ガウディコード」と「メイソンシンボル」の重なりは偶然にしては頻繁に出現し過ぎているように思われる。

サグラダ・ファミリアは強烈なパワースポットでもある。ローマ教会はサグラダ・ファミリアを「バジリカ」と公式認定している。バジリカとは一般的な教会よりもランクが上ということで、特権を受けた聖堂なのだが、未完成の建物に「バジリカ」認定をするのは極めて異例だ。


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サグラダ・ファミリアはもともと、カトリックの聖地である「願いを叶える黒いマリア像」があるモンセラットの岩山がモデルだそうだ。古来より、モンセラットも強烈なパワースポットだと言われている。聖堂内にある「黒いマリア像」には、語り継がれている伝説がある。その伝説は――。

その昔、モンセラットのサンタ・コヴァ洞窟で羊飼いたちが黒いマリア像を発見した。その黒いマリア像を麓まで降ろそうとした。

しかし、どうしても動かなかったので、その場に聖堂を建てた。そして、像は8世紀のイスラム教徒侵略時には隠されていた。


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ただ、実際のところ、黒くなったのは祭壇にあるろうそくのススが着いたのだとも言われるが――。とはいえ、そこが現在もカトリックの聖地にあることには変わらない。また、この像に触れると「願いが叶う」と言われている。

黒マリア像はモンセラット修道院内にあるが、毎日この像をひと目見るための人々の行列が絶えない。因みに、ガウディはモンセラットの修道院の建設にも携わっている。


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サグラダ・ファミリアにはメイソンのシンボルと相通じるガウディコートの他に、様々な聖書の場面のレリーフもある。建物内のある柱の台座にはリクガメとウミガメのレリーフが置かれている。

イエスの誕生を表す彫刻の柱の根元には、リンゴを喰わえた蛇の彫刻、悪魔に誘惑されるイエスの彫刻もある。

「受難のファサード」口上部には、イエスの心臓を表す彫刻があり、周りには茨がからまり、蜂が血を吸っている。


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建物の外には、祈る少女にすり寄って行く人面魚の悪魔の彫刻や、労働者の少年に爆弾を渡す恐ろしい獣の彫刻もある。少年は爆弾を手に取るが、顔は聖母マリアの方を向いている。

これらのレリーフは実に謎めいている。一般的な教会に置かれるレリーフは、イエスやマリア、天使たち、法王などがほとんどだが、サグラダ・ファミリアには悪魔や竜、不気味なカメレオンに奇妙な獣など、恐ろしいレリーフが多い。


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もともと、「サグラダ・ファミリア」とは「聖家族」という意味だ。つまり、イエス・マリア・ヨセフであるわけだが、こんな恐ろしい彫刻を創らずとも、「聖家族」に捧げるのなら、「聖家族」の彫刻をたくさん創ればいいのではないだろうか?という疑問が沸く。

ガウディは聖書が描いている本来の世界は「神」がいれば、その対極には「悪魔」の存在がある。「創世記」から「ヨハネの黙示録」まで、聖書の歴史は神と悪魔との闘いの歴史でもある。

サグラダ・ファミリアの中には未だ完成されていないレリーフもあるという。ガウディはサグラダ・ファミリアの建築を急がなかった。それどころか、「ここの主は急いでいない」という予言じみた発言をした。

すべてのレリーフが完成すると、聖書の隠された歴史――そして人類の歴史が明らかになるのだろうか。

(深月ユリア ミステリーニュースステーションATLAS編集部)

深月ユリア
ポーランドの魔女とアイヌのシャーマンの血を受け継ぐ魔女占い師。ジャーナリスト、女優、ベリーダンサー、映画・イベントプロデューサーとしても活動

著書
あなたも霊視ができる本 」文芸社
世界の予言2.0 陰謀論を超えていけ キリストの再臨は人工知能とともに」明窓出版

 

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