『水ダウ』ランキング、あのレジェンド野球漫画家が不参加だった理由

2020年9月23日に放送された、人気バラエティ番組『水曜日のダウンタウン』(TBS)の放送内容が、漫画ファンに間で今も話題になっている。
この日、『水ダウ』で取り上げられた説は「野球漫画史上最強の投手ランキング」と題し、『タッチ』や『巨人の星』『MAJOR』など、これまで日本国内で発表された野球漫画に登場する投手キャラクターの防御率のランキングを決めるというものだった。
番組スタッフは、あまたの野球漫画を一冊一冊読んで緻密なランキングをつけていたようだ。ところが、ランキングは発表前にある「気になるお断り」があった。
それは、『ドカベン』『あぶさん』『野球狂の詩』などで知られる、水島新司氏の作品は「作者の意向により」対象外となることが公表されたのだ。
水島氏といえば、昭和時代より日本の野球漫画の第一人者であり、一部を除いて描いた作品のほとんどが野球に関しての漫画である。
それだけに、今回の「野球漫画史上最強の投手ランキング」は、本来エントリーされるはずの作品が、実質上およそ半分ほど消えたことになったことから、「果たして水島抜きでやる必要があるのか」とネットで話題になったようだ。
なお、水島作品抜きのランキングでは、上位のほとんどが『タッチ』『MIX』をはじめとするあだち充作品で占められていた。特に1位の『タッチ』の上杉和也は、合計52イニング中、自責点1という驚異の防御率0.17を記録したことがわかった。
しかし、ご存じの通り上杉和也はストーリーの序盤で交通事故で亡くなってしまうため、実質「計測不能」といえるような結果であり、ネット上には「それってあり?」というような疑問の声も相次いでいた。
なお、水島作品がランキングに参加協力しなかった確固たる理由は不明であるが、トンデモ野球漫画になればなるほどランキングが有利に働く傾向があること、防除率にはあまり意味がない、と考えているために今回不参加だったのではないかといわれているようだ。
(文:江戸前ライダー 山口敏太郎事務所 ミステリーニュースステーション・ATLAS編集部)