神隠しか、連続殺人か…子供が次々と消える「エンジェルス国有林」

子供たちがふっと姿を消してしまう、現代ならば失踪事件、昔ならば神隠しとも呼ばれるような、そんな現象が頻発する地域がある。

それがアメリカ・カリフォルニア州ロサンゼルス近郊のエンジェルス国有林である。都会から程近い場所にも関わらず豊かな自然とダイナミックな景観が広がる風光明媚な場所だ。ハイキングやキャンプで気軽に訪れる人も多い場所だが、この地域では「子供が何人も消えている」という報告がある。




1956年8月6日、当時11歳のブレンダ・ハウエル君と13歳のドナルド・リー・ベイカー君の二人が渓谷へ遊びに出掛け、そのまま行方不明になった。ノースカロライナ州出身のブレンダ君は国有林の近くに住むベイカー君と友達になり、それから数日後に消えてしまったのだ。軍や警察を中心に大規模な捜索が行われたが、数日たって見つけられたのは二人の自転車とドナルド君の上着のみだった。

翌年3月23日には当時8歳のトミー・ボウマン君が失踪。このときは友人たちから先に歩きだし、そのまま姿を消してしまった。その3年後の1960年7月12日には当時6歳のブルース・ハワード・クレメン君が失踪。ハイキングの途中で体調を崩した彼を引率の大人がキャンプ場のすぐ手前まで連れていったのだが、彼はキャンプ場に戻る前に消えてしまった。3人の少年はいずれも、ほとんど何の手がかりも残さず神隠しにあったように居なくなってしまったのである。

事件から10年後、マック・レイ・エドワーズという男性が「1953年から1970年までの間に子供に性的暴行を加え、殺して死体を隠した」と地元の警察に出頭。彼に殺害された子供は6人、その中には国有林で姿を消した3人の名前もあった。




彼らは殺人鬼の餌食になっていたのだ……となる所だが、話はこれでは終わらなかった。

失踪した3人については証拠や死体は結局見つからなかった。エドワーズは確定して3人の子供の殺人の罪で死刑が確定したが、刑の執行より早く独房で首吊り自殺してしまう。それから35年が過ぎた2006年になって、エドワーズの妻が刑務所から届いた彼の手紙の中に、さらにもう一人の少年の殺害をほのめかしていたことが判明。その少年の名前はトミー・ボウマン、彼もまた国有林の近くで姿を消していた。

果たして、失踪事件は一人の手によって行われたものだったのか。だとすれば、供述通りに消えた少年らの証拠が出てこなかったのは何故なのか。ロス市警はトミーを加えた4人の少年の失踪事件の捜査を2007年から再開している。

(田中尚 山口敏太郎タートルカンパニー ミステリーニュースステーションATLAS編集部)

画像©Jorge Cabrera Martinez PIXABAY

 

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