被害者から謎の6文字…ドイツの未解決「ギュンター・ストール事件」

1984年10月26日、二人のトラック運転手が奇妙な事故車両を発見した。

側溝にはまり、大きく破損していた車両を助け出そうと運転手が近寄ると、一人の男性が現場から走り去った。事故の影響か怪我を負っている様子だったという。そして事故車の中には、激しい暴行を受け血まみれになった全裸の男性が助手席にいたのである。

運転手は警察に通報、車中の男性は病院に運ばれたがまもなく死亡した。男性は「バーで居合わせただけの見ず知らずの男4人にやられた」と生前に証言していたという。

被害者の男性の名はギュンター・ストール、死因は交通事故。ただし、現場から離れた場所で全裸状態で車に轢かれたことによるものだった。

捜査で彼が亡くなる前の動向がいくらか判明したが、それはあまりにも不可解なものだった。




彼は10月25日夜に自宅を出て23時に行きつけのバーに到着、ビールを飲み再び店を出たところまで分かっている。恐らく、この後に何らかのトラブルに巻き込まれて殺されたとみられているが、バーに行くまでの彼の行動にも不審な点が多かった。

彼はバーに行く前、夕食をすませてテレビを見ていたのだが、急に「やっとわかった」と叫ぶと紙に「YOGTZE」と読める文字を書き付け、家を出てきバーに向かっていたのだ。

果たして彼は何が「やっとわかった」のか。

実は彼はこの前に「何者かに狙われており、危害が加えられる」という被害妄想に襲われていた。それが影響したかどうかは解らないが、彼は仕事場を解雇されてしまった。その後に起きたのがこの事件だったのである。

だとすると、彼の抱いていた被害妄想は妄想ではなく、事実だったのかもしれない。いつか何者かによって危害が加えられると怯えていたが、彼の予想は正しかったのだ。そして犯人グループは彼を殺害した後に単独事故にみせかけようとした・・・しかし、説明がつかない点もある。

まず、単独事故にみせかけようとしたならば、なぜ犯人はギュンター・ストールを全裸にする必要があったのか。また、彼が急に思い付いて書きなぐった謎の文字は何だったのか。

なお、「YOGTZE」のGを6に変えると車のナンバーになる、という説もあったが定かではない。結局犯人達は見つかることはなく、この事件はドイツの犯罪史上最も不可解な事件として認定されている。

(田中尚 山口敏太郎タートルカンパニー ミステリーニュースステーションATLAS編集部)

 

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