
著名な人物の眠る墓地は、後年も人々が慰霊に訪れる、一種の名所と言える場所になっている所もある。日本国内でも、偉人らの埋葬されている墓所に参る人は多い。
アメリカ・ルイジアナ州ニューオリンズのセントルイス第一墓地には、とある奇妙な噂のある墓が存在している。
ある女性が眠る墓に近づくと、体調不良や何者かに触られたような感覚を覚えるという。だが一方で、墓に✕のマークを3回印せば願いを叶えてくれるともいうのだ。
ここに眠る女性の名はマリー・ラビュー、人呼んで「ブードゥーの女王」という。
彼女は髪結いの仕事をしていたが、一方でブードゥー教の呪術師でもあった。呪術師といえば不気味で恐ろしい印象を受けるかもしれないが、彼女は悩みを抱える人に親身になってカウンセリングを行ったり、お守りを作って渡すなど多くの人に慕われた人物だった。
彼女の霊は死してなお墓の近くに残り、現在でも赤と白のターバンを巻いた彼女の姿を見ることができるという。願いが叶うのは彼女が死後も迷える人々を助けてくれているからなのだろうか。
※他人のお墓に落書きをするなどの行為は迷惑にあたります。紹介した内容はあくまで噂です
(勝木孝之 山口敏太郎タートルカンパニー ミステリーニュースステーションATLAS編集部)
画像©Timothy Tolle