1990年代に突入するまで20年以上も鎖国していた国を知っていたであろうか。アルバニアという国である。

鎖国はエンヴェル・ホッジャ(1985年死去)の独裁政治によるものであった。彼は旧ソ連のスターリンを崇拝していたが、ユーゴスラビアとは方向性が合わなかったため断絶した。スターリンが亡くなった後のソ連も、スターリン批判側に変革したので断絶。中国とは当時共産主義同士で意気投合していたようだったが、中米親交が深まったことが気に入らず鎖国化したのだった。

鎖国中は宗教も一切禁止されていた。鎖国が解けている現在では、イスラム教徒が大半で中にはキリスト教徒などもいる。鎖国化していたからか、日本みたく多宗教の文化が入り交じっている。

民主化し鎖国も解けたが、すぐに一件落着というわけにはいかなかった。金融に無頓着であったアルバニア国民の大半が、ネズミ講会社にひっかかってしまった。なんと3分の1の国民が破産した!

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波瀾万丈続きであったが、今は観光地だらけで治安も悪くないようだ。首都ティラナの中心地に謎のピラミッド型の建物がそびえているが、実はエンヴェル・ホッジャ博物館だったそうだ。

すっかり廃れてしまい、子供のアスレチック状態にされ落書きだらけである。独裁者の哀しい末路が表れているようだ。

アルバニアで最も特徴的なのは、トーチカ(バンカー)と呼ばれる防空壕が多いことである。その数はなんと75万もあると言われている。2、3人は入れるようになっており、かなり強固でそのまま残っているそうだ。

実は鎖国中、ソ連の攻撃に備えていたのだった。国民全員に銃まで支給されていたのだ!

さらにティラナには核攻撃から護るために造られた地下シェルターが2つもある!!現在では、「バンカー」と「アート」を組み合わせた「BUNK’ART」という展示施設になっている。

BUNK’ART1は国内最大の地下シェルターで、106も部屋が用意されている。軍事的な装備だけでなく、避難民が住めるように家具なども揃っており万全過ぎるくらいだ。

中にはホテル化の話が出ているトーチカもあるそうだ。このように戦争のためにできた場所が、今やミステリースポットとして観光名所化されているのだった。

一見平和な国になったようではあるが、この国では2人に1人の女性がDVに苦しんでいるのが現状である!彼女達を救済するためのアプリも開発されており、未だにシェルターを必要としている人々が多くいるのである。

備えあれば憂いなしであることは確かであるが、戦争やDVのためにシェルター造る必要がない世界にしていくことが最善策である。アルバニアだけに限らず、我々人類にはまだまだ今後の課題が山積みである!!

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(ふりーらいたー古都奈)

参考サイト
公務員総研【目指せ!外交官】鎖国の歴史を持つ国「アルバニア共和国」の基本知識
On The Road アルバニアがとんでもない!「鎖国・無神国家・ネズミ講で国家破綻」
TRIP’S アルバニアの今。鎖国・無神国家を経て、独特すぎる文化の国になっていた!
世界新聞 戦争の空気そのまま…。アルバニアの核シェルター「BUNK’ART」で私が見たもの
旅男ライフ ティラナ郊外にある巨大トーチカ!バンクアートを見学する。
Global Voices アルバニアの10代女子たち、家庭内暴力の被害者を救済につなぐアプリを作成

画像©ウィキペディアより引用

 

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