深さ50メートル、ロシアに巨大クレーターができる脅威のメカニズム

ロシアには、まるで地の底に続くのではないかと思われるほど、巨大な「穴」が存在している。

こちらは2014年にシベリアのヤマル半島にて、永久凍土の大地で発見されたものである。深さはおよそ50メートル、自然にできたものとしては恐ろしく深く、巨大なものになる。

この穴はたまたま地元のTV番組のクルーが上空をヘリで通りがかった際に発見したもの。穴がある一帯は固く凍った永久凍土だが、この深い穴の周囲には溶けかけた土や氷が半径数百メートルの円状に飛散していたという。その後、地質学者らによって調査がなされた結果、巨大な穴が空いたメカニズムがおおよそ解ってきたという。

科学者らによれば、この穴は「永久凍土層に蓄積した大量のメタンガス」によって引き起こされた大規模な爆発によってできたものだという。

メタンガスはおそらく何千年もの間、凍土層に閉じ込められており、一気に放出された際の破壊力は相当なものであったとみられるという。なぜメタンガスがいきなり放出に至ったのか、という点についてはここ数年記録されていた夏の暑さが関係しているのではないかと考えられている。

気温で溶けた永久凍土の中から、メタンガスによって飛ばされた土壌は中心から数百メートルは飛ばされたとみられている。

モスクワのロシア石油・ガス研究所のヴァシーリー・ボゴヤブレンスキー教授はテレビ局に対し「我々は多くの科学的情報を保持していますが、まだ開示する準備ができていません」と語っている。彼は以前、ヨーロッパの主要サプライヤーであるヤマル半島での天然ガスの掘削により「巨大な穴」が発生した可能性があると主張していた。

故に、このような爆発がガスパイプラインや生産施設、または住宅地の下で発生した場合、大規模な破壊が起きるだけでなく生態学的災害も発生するという懸念を表明していた。温暖化は、我々を文字通り地の底へ引きずり込もうとしているのかもしれない。

画像@HiRISE Twitter

 

関連記事

最近の投稿

ページ上部へ戻る