
画像©深月ユリア
【不食人類】
様々のダイエット方法がTVやメデイアで紹介されているが、昨今では、少食ところが、殆ど食物を摂取しない「不食人類」なるものが存在すると、しばしばメデイアでも取り上げられている。
彼らは、食物エネルギーを摂らずに太陽と大地からのエネルギー源で生活するという。更に「不食になってから病気が治った」というケースが多々あり、興味深い。
画像『リヴィング・オン・ライト ― あなたもプラーナで生きられる』
Jasmuheen
1957年生まれ。オーストラリアの美人女性の不食者。イグ・ノーベル賞を受賞。光を栄養源にしていると謂う。1992年からオーストラリアを拠点に不食セミナー・ワークショップを開催している。
「食べても食べなくても良いが、食べるという行為から自由になる事が重要だ」と主張している。
「食」は社交の為にあり、味覚を楽しむ事は許容していて、コーヒーを飲んだり甘いものを食べたり、1日に平均して300カロリーの食事は摂っている。ジャスムヒ-ンの公式サイトでは「人類の霊的成長の為の」情報・スピリチュアルなメッセージを発信していて、世界中に多くの信奉者がいる。日本にも何度か(最近は2012年)来日している。
Giri Bala
1868年生まれのインド女性。1880年から不食になったという。ヨガのテクニックを使ってエーテル、太陽、空気から宇宙エネルギーを体に再放射していたそうだ。
彼女が普通の村人として暮らす間に噂はすでに広まっていて、酋長の宮殿に連れて行かれた。そこで厳格に監視された結果、確かに光だけで生きているという太鼓判をもらって解放された。
子供の頃は食欲旺盛でよくつまみ食いをしては叱られたそうだ。9歳のとき結婚の誓約のもとに夫の家に嫁ぐ。ある日彼女の大食をあまりにひどく非難する姑の言葉に嫌気がさしこう叫んだ。「もう一生何も食べないでやる!絶対!」。
彼女は泣きながら村を走りぬけ、祈ったそうだ。そして、「光だけで生きる」掲示を受けたと謂う。
Kamilla
ロンドン在住のポーランド人。ジャスムヒーンの講座に出てから、1999年より不食生活をしていた。不食前には血清ガン、糖尿病、右足麻痺の診断を受けたが、これら全ての症状がその後消えたという。
他にも、インドのプララド・ジャニ氏、ロシアのジナイダ・バラノワ氏、イリナ・ノヴォジロヴァ氏などがいる。
【不食者のエネルギー接種法】
いったい、彼らは如何にして食物から栄養を摂取せずに生きながらえて……むしろ、実に健康的に生活しているのだろうか?
通常、動物の生命活動は食物を摂る事で、その熱エネルギーと物質変換が営まれる。しかし、実は緊急避難時のバックアップ・システムも準備されているのである。
2016年にノーベル医学・生理学賞を授賞した東京工業大学の大隅良典栄誉教授は「飢餓状態に陥った細胞が自らのタンパク質を分解してリサイクルをする自食作用〈オートファジー〉を持つ」という論文を出している。
普段、食物から充分にエネルギーを摂っている時は、このシステムは作動しないが、不食、飢餓状態になって初めてこの緊急バックアップ・システムは作動する。ベータ3アドレナリン受容体遺伝子というものに変異があると、中性脂肪の分解が抑制され、基礎代謝量が低くなる。
画像©Pedro Fanega
この遺伝子変異は、ネイティヴ・アメリカンのピマ族にやシャーマンに多い。
彼らは、解糖系エネルギーや核エネルギーによる補助システムのみならず、太陽光によるソマチッド造血をエネルギーに変換しているという説もある。この説によると、エネルギーを「第三の目」から取り入れ、口から呼吸によって大気中のプラーナというエネルギーを取り入れ、足の裏からは大地のエネルギーを取り入れることが出来ると謂う。
通常の人間は要らなくなった筋肉のたんぱく質を分解する時、代謝産物としてアンモニアが生じるが、アンモニアは有害なので、体内では尿素に変えられるが、この中にはたんぱく質の材料になる窒素がかなり含まれている。 不食者は、その窒素を捨てずに再利用しているのだと謂う。
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【三食は不健康だと書かれている書物】
日月神示には、「食べる量、今の半分でいいぞ」という記述もある。また平安時代にも、一日一食を二食にしたから疫病にかかる人が増えた、という伝承が枕草子に表記ある。
実は、「朝食は食べないと不健康」「一日の食事は三食」という習慣は最近になって出てきたものなのである。それとともに、生活習慣病は増えてしまった。
現代、我々が摂取する食べ物の殆どには、添加物や化学調味料など本来、人体には毒になるものが含まれている事も忘れてはならない。「不食」になる事で、それらの毒がデトックスされ、また、食べ物を摂取しない時間が長いほど、毒素が排出される。故に、「不食になって病気が治る」ケースもあるのだろう。
毒が排出されると、体の気の巡りも良くなり、全体的に体の感覚が鋭敏になる。霊感が強くなる人もいる。
完全な「不食」になるには、相当な修行が必要であろうが、是非「不食人類」をまねて、数日の断食を経験してみてはいかがだろうか?
(深月ユリア ミステリーニュースステーションATLAS編集部)
深月ユリア
ポーランドの魔女とアイヌのシャーマンの血を受け継ぐ魔女占い師。ジャーナリスト、女優、ベリーダンサー、映画・イベントプロデューサーとしても活動
著書
「あなたも霊視ができる本 」文芸社
「世界の予言2.0 陰謀論を超えていけ キリストの再臨は人工知能とともに」明窓出版