
休眠状態や仮死状態に入る生物は少なくないが、中には条件が合えばかなり長い間その状態を保ち続けられる生物も存在している。
先日、科学者たちは1億年以上前の堆積物サンプルから見つかった微生物を正常に復活させることに成功した、と発表した。この微生物は今から10年前、南太平の深海から採取された堆積物の中から発見された。
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Scientists Revive 100-Million-Year-Old Lifeforms – IGN Now
科学者らは栄養にも乏しい制限された環境下に生命が存在できるかどうか、生存していたとしてどれだけ長く生命活動を維持できるかを調査していたという。
発見された微生物は生物的に汚染されていない状態であることを確認するため、特別な滅菌環境に置かれた。そして専用のチューブを使用して栄養素を供給したところ、気の遠くなるほど長い間休眠状態だったにもかかわらず活動を再開。68日経つころには、微生物は最初の4倍に成長したという。
本当に生命活動が再開されるかは研究者らも半信半疑だったそうだが、微生物は見事な復活を遂げたわけだ。科学者らは、今回の結果を受けてさらなる研究を行う予定だという。
(加藤史規 山口敏太郎タートルカンパニー ミステリーニュースステーションATLAS編集部)
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