
7月19日、メキシコにて巨大なリュウグウノツカイが漂着するという事件が発生、現地で「地震が起きるのではないか」とちょっとした騒動になったようだ。
問題のリュウグウノツカイはメキシコ、バハ・カリフォルニア州ラパスのピチリンゲ湾に漂着。地元の水産養殖業者に発見され、Twitterに画像とともに上げられた事で注目を集めることとなった。体長は約13フィート(約4メートル)、発見した時点で既に死亡しており、腐敗が始まっていたという。
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普段深海に住んでいるリュウグウノツカイや深海魚が浅瀬に迷い込んでくると、地震が発生する兆候ではないかと騒がれる事が多いが、今回のリュウグウノツカイについて、現地報道でも「2011年の東日本大震災の際にリュウグウノツカイが漂着したため日本で『地震魚(earthquake fish)』として知られている」と紹介されていた。
しかも、現地では6月11日にもユカタン半島のキンタナ・ロー州の島にてリュウグウノツカイが漂着、23日にオアハカ州にて大きな地震が確認されたため、「これだけ大きなリュウグウノツカイならば、もっと大きな地震が起きるのではないか」と注目されてしまったようだ。
しかし、リュウグウノツカイが浅瀬に漂着するからといって地震と関係があるかというと、必ずしもそうとはいえない。
日本で1900年代初頭から報告されているリュウグウノツカイの漂着例と地震との関係を調査した結果、相関関係がなかったことが2019年に明らかになっている。
現地の記事でもこの調査結果を紹介し、心配することはないと締めくくっているが、やはり不安を抱く人は少なからず存在したようである。
(加藤史規 山口敏太郎タートルカンパニー ミステリーニュースステーションATLAS編集部)
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