妖怪

妖怪「井戸の足臭女」

妖怪「井戸の足臭女」
昔、あるところに美しい女がいた。あまりにも美女であり、井戸端で作業をする女に対して、村人たちは憧れていた。しかし、女にはある難点があった。足が臭いのである。どんなに美しい女でも、足が臭ければ興醒めである。そのため、村人は誰も女に近づかなかった。
その当時、その地域で権力を持っていた殿様が、女を見染め大層気に入った。やがて、女は殿様の元へ嫁いでいった。そのうち、殿様は女の足が臭いことに気がついて、女を嫌うようになり、女の両足を切断して、女の体と切断した足を井戸に投げ込んだ。
それ以来、井戸からは「すえたような匂い」と、女のすすり泣きが聞こえるようになったと言う。それが妖怪「足臭女」の始まりであった。