
(下記の記事は2020年7月に公開済みですが、再度掲載させていただいています)
お久しぶりです。いつもアトラスラジオを楽しく拝聴させて貰っています。私は前回『日本兵に憑かれた』話をお送りしました、沖縄県に住む者です。今回も、私の体験を是非とも山口先生に聞いて欲しくてメールをしました。
前回は高校生の時のお話ですが、今回は中学生の時の話です。
タイトル『犬の勘』です。
これは私が中学三年生辺りの話です。私たちの家ではラブラドールレトリバーを2匹を飼っていて、部活が休みの日にはよく近所を散歩させていました。
梅雨が明けた頃の5月後半か6月頭あたりだったと記憶しています。飼い犬の2匹を学校から帰って来てすぐに散歩させていた時です。いつもの散歩コースを変えてみようと、先祖に挨拶がてら沖縄特有の亀甲墓に向かって歩いていました。
亀甲墓に到着し、ウートートー(お祈り)をしたあと亀甲墓の後ろが森になっているのですが、何を思ったか当時の私はこの森を抜けて家に帰ろうと思ってしまいました。
親父の話ではこの墓の後ろの森を抜けると叔父の家に着く、と幼い頃聞いた記憶があったので、犬も居るし大丈夫だろうと思い森へ足を踏み入れました。
実はこの森はグスク(城)跡であり、所々城壁の残骸や当時の物か何かわからないですが、陶器の破片などが見受けられました。
ずんずんと森を進んで行くと飼い犬が2匹同時に立ち止まり唸っていました。私はハブが出たのかと内心ビクビクしていましたが、ゆっくりと犬も一緒に犬が唸って吠えていた場所に近づいて行きました。
しかし、そこには深そうな縦穴しかありませんでした。
(井戸の跡なのかな~)と思い、縦穴を覗き込んでも草が生い茂り下まで見えません。しかし、飼い犬2匹はずっと吠えていたのでここで止まって引き返しました。
ラブラドールレトリバーは比較的温厚な犬種なのに、この2匹がここまで何もない所に吠えるのが不思議で森を抜け家へ帰宅しました。
ここで私が体験したこの不思議な話は終わりなのですが、前回も述べた通り私は沖縄戦の歴史を調査し体験談を市町村史にまとめる仕事をしていました。その時に私の部落(※沖縄では村や集落の事を部落と呼ぶ所が多いです)についての証言を纏めていた当時、日本兵として沖縄に派兵された内地の男性の証言を見つける事が出来ました。
その話と言うのが、この男性は浦添の戦闘で負けズルズルと南部に数名と撤退してきたらしいのですが、その際に近くに艦砲射撃か空襲があり、撤退してきた数名のうちの三人が亡くなってしまったらしいのです。
その際にこのまま死体を置いていけないと男性は思ったらしく、仲間を引きずり亀甲墓の後ろの森にある縦穴に仲間を放り投げてから、「生きて絶対に迎えに来てやる」と言って摩文仁の方まで逃げ、そこから終戦まで生き残ったと証言していました。
そして、その際に仲間を放り投げた縦穴こそ、犬が唸って吠えていた場所だったんです。
こんな出来すぎた話あるかーっ、と山口先生は仰るかも知れませんが、本当にあった話なのでこれをアトラスラジオで取り上げてくれませんか?終戦記念日も間近で戦争の悲惨をアトラスラジオを聞いている方や後世にも伝えたいのでどうか宜しくお願い致します。
山口先生も犬を飼っていると思うのですがやはり動物には何か霊的なものが見えたり感じたりするのでしょうか?
ATLASラジオ3rd 014 宇宙人と同居する沖縄少年再び 煙で霊を浄化する
(アトラスラジオ・リスナー投稿 匿名希望さん ミステリーニュースステーションATLAS編集部 山口敏太郎タートルカンパニー 犬物語)
画像 Heli Puputti / PIXABAY