
2020年7月1日に放送された、老舗トーク番組『徹子の部屋』(テレビ朝日)の放送内容がネットで話題になった。
この日の『徹子の部屋』は放送開始45周年記念と題して、過去に出演した大スターの秘蔵アーカイブを大放出。名優の奥田瑛二、高橋英樹、渡哲也の若かりし頃の映像が放送された。
なかでも視聴者の注目を集めたのが、1979年10月5日に放送した(この年から放送開始し、のちに大ヒットしたテレビドラマ『西部警察』に主演の)渡のアーカイブだったようだ。
今から40年以上前の映像であるため、当然、画質や色調は今の映像と比べるずいぶんと劣っていたが、30代後半の渡が実弟である故・渡瀬恒彦(2017年没)について語るシーンなどは、まさに徹子の部屋ならではのレア映像だった。
また、ネット上では1970年当時のスタジオの様子に関して多くの反響があったという。それは……
渡は徹子とのトークを開始するやいななや、オレンジジュースを飲みながら、タバコに火を付け堂々と吸い始めたのである。
その後も故・石原裕次郎(1987年没)との交友関係や、動物が好きであることなどを楽しそうに徹子との会話を続けるのだが、その間もタバコから手を離すことはなく、美味そうにゆったりと燻らせながら大人の時間が過ぎていった。
これには「すごい映像」「スタジオでタバコ吸うって今じゃ考えられないよね」といった声がSNSなどで相次いだようだ。
とはいえ、この当時は『徹子の部屋』に限らず、トーク番組ならばタバコを吸いながらの収録はよく行われていた。また、平成になっても『さんまのまんま』ではMCの明石家さんまがタバコを吸いながらトークする光景がテレビ放送されていた。
このことを知らない若い世代にとって、今回のことは実に新鮮に映ったようだ。喫煙者の肩身がますます狭くなった今日この頃だが、ほんの少し前までは世間の目は今よりもずいぶんと大らかだったのだ。
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(文:江戸前ライダー ミステリーニュースステーション・ATLAS編集部)
画像©Renate Köppel PIXABAY