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早世「ツタンカーメン王」の死因が判明した!?

現在、新たな遺伝子研究により、古代エジプト王ファラオの統治が終焉を迎えた原因について新たな知見が得られている。

エジプト国立研究センターとカイロ大学の科学者らは、ドイツのDNA専門家2名と協力し、多数の王族のミイラの組織サンプルを調べた。

その中には、マラリアと王族の近親交配に関連する健康問題の組み合わせにより、18歳(16~19歳)で死亡したと考えられているツタンカーメンも存在する。

組織サンプルの調査とDNA分析により、研究チームは若き王が崩御時に数々の病気を患っていたことを突き止めた。その中には、杖を使わざるを得なかった左足の壊死も含まれていたという。

検査の結果、左足に壊死が見られた。墓からは数本の杖が発見されており、歩行には杖が頼りだった可能性が高い。

またDNA検査により、彼の祖父母がファラオ・アメンホテプ3世とティイ王妃と関係があることも明らかになった。しかし、彼の両親が誰なのかは謎のままである。

墓KV55で発見されたミイラはアケナテンのものだと考えられているが、これは彼の父親であり、母親はアケナテンの妹である可能性があると示唆されている。

結果、近親相姦がツタンカーメンの健康状態の悪さの一因となったようだ。

なお、ツタンカーメンの両親は兄弟か近親者だったと考える人がいる一方で、母親はアケナテンの従妹で正妻だったネフェルティティだったのではないかと考える人もいるという。

いずれにせよ、ツタンカーメンは短い生涯の大半を虚弱な体で過ごしたことに間違いないようだ。

(山口敏太郎タートルカンパニー ミステリーニュースステーションATLAS編集部)

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