ヴェロキラプトルは群れなかった!?研究で明らかになる恐竜の習性

マイクル・クライトンの小説が原作の映画「ジュラシック・パーク」シリーズは既に絶滅している恐竜たちの姿を生き生きと描いて人気シリーズとなった。だが、実際の恐竜の姿を正確に描いているかと言うとそうでない所もある。

既に絶滅しており生態については今も研究中であるため、どうしても後の研究でこれまで提唱されていた説が覆ることがあるからだ。

ジュラシック・パークシリーズで驚異的な存在として強い印象を残しているのがヴェロキラプトル達だろう。現在は映画で描かれていた姿と違い、各所を羽毛が覆っていたと考えられているが、生態や行動の描写についても違う点があるのではないかと考えられるようになった。




ウィスコンシン大学とオシュコシュ大学が共同で行っている新しい研究によれば、ヴェロキラプトル達は映画で描写されているように、群れをなして狩りをすることはなかったのではないかというのだ。

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群れをなし、優れた知能で狡猾に人間を追い詰める描写で我々に強い印象を残したヴェロキラプトル達だが、古生物学者ジョセフ・フレデリクソン氏によれば、「必ずしも説得力のある描写ではない」という。

「ヴェロキラプトルはオオカミに似た群れを作って狩りを行うと表現される事が多いですが、現在も生きている恐竜ーー鳥類や、近い種類であるワニなどの爬虫類の習性を見ると、群れを作っての狩りを行うことや、また自分よりも大きな獲物を狩ることはめったにありません」

代わりに、ヴェロキラプトルは今日のコモドドラゴンのような生態だったのではないかという可能性があげられている。各個体が同じ動物を攻撃して狩りを行うが、群れで協力しあっているわけではない、というものだ。




「群れで狩りを行うような、行動や習性までは化石化しません。その生物が実際に協力して獲物を狩るかどうか直接テストして特定することはできないのです」

そこで、研究者たちはヴェロキラプトルをはじめとする恐竜の化石の歯の性質を化学的に分析することを計画している。

「若い個体と年長の個体の食生活を比較することができれば、彼らが集団で狩りをしたかどうかについての仮説を立てることができます」とフレデリクソン氏は述べる。

果たして、ヴェロキラプトルは群れで行動していたのか、それとも孤高なハンターだったのか。結果が気になるところだ。

(田中尚 山口敏太郎タートルカンパニー ミステリーニュースステーションATLAS編集部)

画像©mdherren PIXABAY

 

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