
2020年5月1日に放送されたNHKの情報番組『あさイチ』にて放送事故が発生したと話題になっている。
この日、『あさイチ』の直前に放送されている朝の連続ドラマ小説『エール』では3月に亡くなった志村けんさんが俳優として初出演。今後も重要な役どころを演じるのだが、ドラマの中では元気なままの志村さんが映っていたことで、『あさイチ』のアナウンサーである近江友里恵は生放送で、涙を浮かばせながら番組の放送を開始したのだ。
なお、この日も新型コロナウイルスの影響で、レギュラー出演者の博多華丸大吉のふたりは近江アナとは同席せず、別の場所からリモート出演していた。そんなわけで、スタジオには近江アナしかいなかったことから、「誰かと思いをシェアしたかった・・・」と華大のふたりに彼女の寂しい胸の内を打ち明けていた。
すると、志村さんの場面を同じく見ていた華大のふたりは、「『東村山音頭』を作られた方でしょうか?」「多分違います。『いっちょめ、いちょめ』とは言わないですよ」と絶妙のボケツッコミを入れると、少々湿っぽくなっていた番組の雰囲気を一気に変えた。さすがは今やお笑い界のベテランの域に達した、実に軽妙なコンビ芸である。
なお、その後も近江アナは「明日の『エール』お楽しみ・・・って明日はないのか」(今シーズンの朝ドラから土曜日の通常放送はなく、バナナマン日村が解説する一週間の総集編が放送されている)と、かわいらしい凡ミスまでしていたほど、志村さんの登場には相当に心を揺さぶられていたようだった。
すると、Twitter上では「近江アナ頑張れ」という相次いでいて、まるで放送事故のような様相になっていた。
(文:江戸前ライダー ミステリーニュースステーション・ATLAS編集部)
画像©くろてん photo AC