
世界で最も強力な電波望遠鏡であるプエルトリコのアレシボ天文台から、ちょっと変わった天体の画像が届いた。
来週の水曜日である4月29日に地球に最も接近する予定の小惑星1998 OR2。幅1.3マイル程度で、およそ3年で太陽のまわりを一周する。
地球に衝突はしないのだが、接近する様子を観測してみたところ、レーダー画像に写る小惑星がまるでマスクを着用しているような見た目をしていることに天文学者らが気付いたのだそうだ。
Asteroid Visiting Earth’s Neighborhood Brings its Own Face Mask | University of Central Florida News https://t.co/ro9PIIOhAv pic.twitter.com/0kTQ0n9tEf
— Prof. Abel Méndez (@ProfAbelMendez) April 23, 2020
実際には「マスク」は小惑星の表面にある地形的な特徴に過ぎない。
丘や尾根の作る凹凸が太陽に照らされて変わった形に見えているだけなのだが、今新型コロナウィルス感染症のパンデミックが起きている地球との接近に備えて、小惑星も予防対策をしているかもしれない…というコメントをレーダー画像に添えて天文台側が発表したことで、ネットを中心に話題になったのだ。
「小惑星1998 OR2にある丘や尾根などの地形は、科学的にも魅力的な存在です。しかし、COVID-19が問題視されている現状と考えると、1998 OR2がマスクを着用しているよう見えるのは非常に興味深いです」
とレーダー担当者は述べている。
(飯山俊樹 山口敏太郎タートルカンパニー ミステリーニュースステーションATLAS編集部)
画像©NASA, Arecibo Observatory