
テレビ局にも多大な影響を及ぼしている新型コロナウイルスはこの長寿番組にも影響を与えたようだ。
日曜朝の情報番組『サンデーモーニング』(TBS)ではコメンテーターとして出演している張本勲がTBSスタジオに来れない時は、別の場所からホログラム映像を中継して「バーチャル出演」を行っている事は以前からよく知られている。
現在、TBSに限らず各テレビ局は濃厚接触を避けるために一部の出演者を局の別室や自宅から中継するテレワーク出演を行っている。
なお、『サンデーモーニング』においては、スタジオ以外の場所から中継の先駆者ともいえる「バーチャル張本」体制がすでに構築できているため、あまり影響はないと思われていた。
ところが、2020年4月19日放送分では3次元の「バーチャル張本」ではなく、自宅からカメラを通じて出演する2次元の「テレワーク張本」だったのだ。
どうやら、このことはバーチャル出演するためには必要なスタッフ何人かが張本の周りに常駐していなければならないことから、小池都知事の掲げる「三密を避ける」ことに抵触してしまう可能性がある。そのためにカメラ一台による本人のみでのテレワーク出演になったようだ。
ネットでは「バーチャル張本がコロナに負けてしまった」「バーチャル出演といえどコロナは影響受けるのね」といった同情にも似た声が相次いでいた。
現在のテレビにおける最先端テクノロジーといわれるバーチャル技術もこのコロナ禍の中では万能ではなかったということなのだろう。
(文:江戸前ライダー ミステリーニュースステーション・ATLAS編集部)
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