【ノルウェー発】バイキング時代に使われた峠道、気温上昇で出現

ノルウェーにて、凍土の氷が溶けた下からバイキングの時代に使われていた街道となっていた峠道が発見され、注目を集めている。

「夢の発見」と呼ばれるこの峠道は、オスロの北西にある中央山脈のレンドブリーン氷河地帯にあった。街道として使われ始めたのは約1800年前、北欧の鉄器時代までさかのぼり、以降何世紀にもわたって農家の人々や交易家、旅行者らによって使用されてきた。




論文の共著者のひとり、ケンブリッジ大学の考古学者のジェームズ・バレット氏は「渓谷に農場が存在していたことから、長距離移動者用の街道と高地にある農地へ家畜を移動させるための農道の両方で活用されたと思われる」と述べている。

実際、この街道を用いていた人々が遺したと思われる何百もの遺物が氷の下から大量に出てきている。

古代ローマ時代から中世まで幅広い時代のもので、800点におよぶ。雪沓やウールのチュニック、ナイフ、木製のスキー、矢、蹄鉄、馬の骨、変わったところでは「Oarned by Joar」と書かれた碑文で飾られた壊れた杖が出土された。




これだけ長い期間、多くの人に用いられてきたこの峠だったが、14世紀ごろから次第に使われなくなっていく。利用者が減った理由の一つには、恐らく世界中で数百万人が亡くなった黒死病の蔓延が影響したのではないかと考えられている。

共同研究者である考古学者のラルス・ピロ氏は「黒死病のパンデミックは地元住民に多大な損害を与えたはずです。この地域が黒死病の影響下から回復したときには既に気候が変動して峠は使用できなくなっており、人々の記憶から忘れられてしまったのです」と語っている。

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(勝木孝之 山口敏太郎事務所 ミステリーニュースステーションATLAS編集部)

画像©Adam Małycha PIXABAY

 

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