
エジプトといえばピラミッドだが、一番初めにピラミッドを建築したと言われているのが第三王朝のジェセル王だ。
それまでは方形の墓であるマスタバ墓だったのが、彼の墳墓である階段ピラミッドを皮切りに、のちのファラオもピラミッドを築くようになったと言われている。
そんなジェセル王の階段ピラミッドが、14年の修復期間を経て一般公開が可能になったという報告がエジプトからされた。
建築されてから約4700年、長い年月に耐えてきたジェセル王のピラミッドはかねてより崩壊の危機にさらされていると言われてきていた。実際、彼の息子らもピラミッドを築いているが、年月に耐えられず崩壊してしまったものも多い。
エジプト政府はこの歴史的な遺産を残すべく、2006年に大規模な修復プロジェクトを開始。その努力が実り、ついにこの度一般公開が可能となったのである。
エジプト考古省大臣のカレド・アル・アナニ氏は、一般公開にあたり「今日、我々は最初で最も古い残りのピラミッドを維持し、復元するプロジェクトの完了を祝います。このピラミッドはエジプトの遺産であると同時に世界の遺産であり、多くの人びとが現存を切望していたものでもあります」と語っている。
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Pyramid of Djoser: Egypt oldest pyramid reopens after 14-year restoration
(田中尚 ミステリーニュースステーションATLAS編集部)
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