田沢湖畔に立つホテル、親子の幽霊が現れて・・・

投稿  コロルさん 

昔、私がバリバリ霊感の強い職場の先輩と一緒に体験した、ある話をまとめました。気配のみ感じるポンコツ中途半端コロルとバリバリ霊感体質のS先輩との体験談です。

2000年、当時勤めていたOA機器の販売会社でのことです。ある夏に社員旅行で、田沢湖に行きました。田沢湖高原温泉郷の、とあるリゾートホテル別棟のコテージに宿泊しました。

到着後、コテージに入り、荷物を下ろしたり、部屋を確認していた時、私は、居間にある大きな、はき出し窓から裏に広がる高原を見ました。

木が繁り、薄暗く、5メートルくらい先にコンクリートブロックで出来た四角い建造物がありました。陰気な景観に気味悪さを感じながらも、その建物に興味がわいて「なんだあれ?昔の公衆トイレかなあ?」と見続けていたら、私の隣で、同じ様に、女性のS先輩がコンクリートブロックの建物のあたりを険しい目付きでじーっと見ていました。




私が「どうしたんですか?」と聞いたら、S先輩は「ん?なんでもないよー」とぎこちなく笑い、パッと立ち去りました。

私は、『ははあ~S先輩、また何か見えたんだな~』と思いました。そうです、S先輩は霊感バリバリで、視えちゃう方なのです。

そして、温泉に浸かって、山の幸のディナーをいただき、夕食後、コテージの部屋で社員たちの飲み会が始まりました。男性も女性も車座になって、缶ビールやチューハイ、つまみのさきイカとかサラミとかを広げて一戸建ての安心感もありワイワイと大騒ぎしていました。

皆が車座になっているすぐ後ろには例のコンクリートブロックの建物が見える、大きな、はき出し窓がありました。私は、ちびちび缶ビールを飲み飲み、仲間の会話の相づちをうちながら、実はうわの空でした。例の窓、夏なので網戸になっていたのですが、そこから、誰かが覗いているような、何か動物でもそこにいるような圧迫感、気配を感じて、私は、その窓ばかり見ていました。カブトムシとかとまってるのかなぁ?なんか野性動物来てる?なんてのん気に考えていました。

そしたら、『はっ!』・・・。

またあの霊感バリバリS先輩がじーーっとその同じ窓を見ているのです。私がS先輩の目を見ているのに気がついたS先輩は、またぎこちなく笑い、視線を窓からそらしました。

『怪しい~S先輩は何を見ているんだろう…』S先輩は、その後男性上司のK所長の体をチラチラ見ていたりと笑顔もぎこちなく終始、落ち着かない様子でした。

そしてしばらく経つと飲み会は散会となりました。翌日の朝、女性社員たちは母屋であるリゾートホテルの温泉に朝風呂に入りに行きました。温泉に浸かりながらS先輩が話しにくそうに「いや~実はね」、耳がダンボになる私・・・。




「あの、コテージの裏庭になんかコンクリの建物あったでしょ、あそこにさ、親子が立ってたんだよ・・・」
「えー!」
「でさ、気がついてるのがバレるとこっちに来るから、ヤバイと思って、目をそらしたの」
「やっぱり~、『先輩何か視てるな』って思ってましたよ」と私。
「お母さんみたいな女の人と、小さい男の子が、立ってたんだよね・・・」
「え~、お母さんと男の子がですか・・・なんか、かわいそう」

「それでね」と先輩。「夜に飲み会してる時にね、その男の子が、網戸越しに覗いていの。寂しそうに。みんな楽しそうだなぁ、いいなあって顔で」

「え!そうだったんだ。あの気配は野性動物やカブトムシじゃなかったのか・・・」とポンコツな私。

「それでね、しばらく覗いていた男の子がさ、とうとう部屋に入って来たんだよ」
「えー!」
「ずっとK所長に甘えるようにまとわりついていたんだよね・・・お父さんに甘えるみたいに。あのお母さんと男の子は、お父さんを求めてるみたいだった・・・すごい寂しそうで」

お母さんの霊は30代くらい、男の子の霊は5歳くらいで昭和っぽい雰囲気だったそうです。終始、S先輩は気がついて無いふりをするので大変だったそうです。『気がついてるのが男の子にわかると、憑いちゃうから』と話していました。

私たちは荷物をまとめ、そのコテージをあとにしました。車の中で、コテージからだいぶ離れてから先輩に尋ねました。最後出発する時、お母さんと男の子の霊は、またあのコンクリートブロックの建物の所にそろって立っていたとのことでした。

なぜ、そのお母さんと男の子は、田沢湖の湖畔の森の中で、ずっと立っているのか、いつ、どんな風に、親子で亡くなったのか、心中でもしたのか、お父さんはどこにいったのか。私は気配しか感じなかったけど、それも動物が覗いてるとか勘違いしてましたが本当にかわいそうでした。

この話をまとめるにあたり、最近そのホテルやコテージのことを調べたら、今でも何も変わらずそこにあり、リゾート地の宿として賑わっている様子でした。『今でも変わらず、あのお母さんと男の子はあそこにいるのかなあ?』と思うと、かわいそうで気になってしまいます。田沢湖をテレビ見たり聞いたりする度に思い出します。

それではまた。

(山口敏太郎タートルカンパニー ミステリーニュースステーションATLAS編集部)

画像©hydroxyquinol PIXABAY

 

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