
以前、本アトラスでは1925年に、船舶や飛行機が消失してしまうことで知られているバミューダ海域にて消息を絶った輸送船コトパクシ号について紹介した。
記録によれば、コトパクシ号は32人の乗組員と340トンの石炭を積み、1925年にアメリカはサウスカロライナ州チャールストンからキューバのハバナに向かって出航。だがその後行方不明となり、再び発見されたのはなんと90年後の2015年5月16日の早朝だった。
この船はキューバ沿岸に漂着したのだが、その時の様子は船全体が錆に覆われ、まるで幽霊船のような姿だったという。沿岸保全員が信号を送るもまったく反応はなく、無人のままだった。残された航海日誌によると、出航からわずか2日で何らかの異変に襲われたであろうことが推察された。
そんな謎多きコトパクシ号については発見後に調査が行われており、このたび海洋生物学者や難破船探検家のマイケル・バーネット氏を含む研究者チームがフロリダ州セントオーガスティン沖の海域でこの船の遺物と思われるものを発見することに成功したと発表した。
発見された場所はベアレック(”The Bear Wreck”)と呼ばれている海域だったという。
探索に携わったバーネット氏によると、コトパクシ号は設備が整っておらず、満足なメンテナンスを行っていなかった状態で突然の天候悪化に対処しきれず、遭難したとみられるとのことである。
今回の発見の詳細は、Science Channelにて2月9日に放送予定「Shipwreck Secrets」にて報道される予定だという。
BERMUDA TRIANGLE SHIPWRECK COTOPAXI!
(飯山俊樹 山口敏太郎タートルカンパニー ミステリーニュースステーションATLAS編集部)
画像&動画©Michael C. Barnette YouTube