東京の不思議な話 ≪後編≫ 

投稿 東京都新宿 スパイラルローズさん

その6、生き霊または幽体離脱のおばあさんとあいさつをかわした

この話は1997年頃、27歳の時の出来事です。前置きとして、この話の主人公は、私が働いていた花屋の近くにあった時計屋さんのおばあさんです。白髪の短髪にしていて日本人離れしたきりっとした顔立ちの、余計な話はしないクールな印象でお若い時にはモテただろうなという感じのお美しいお方でした。

時計屋さんは70代前半位のご夫婦が店番をしていて、毎週月曜日に時計屋2階のご自宅の仏壇に供える花をおばあさんが買いにいらしていました。

いつ頃からでしたか、お花を買いに来るのが旦那さんに変わっていて、おばあさんはどうなさっているのかな?・・・と。ある日のこと、店番の同僚と話をしていると、地元の他のお客さんから時計屋のおばあさんはもうずっと入院していて、もう長くないようだという噂話を私たちに伝えてきました。そんな話が近所に知れてきたころ、私が店舗裏の細い十字路を超えた所にある、店の花をストックしている倉庫へ荷物を取りに行くために歩いて向かっていました。すると、進行方向右側から時計屋のおばあさんが元気な時そのままの姿でさっそうと私に向かって歩いてきて、私と十字路中央で最接近する形になりました。

その時、おばあさんはこちらを見てきたので、私と目を合わせるとほんの少しお辞儀をして通り過ぎていきました。いま思い出すと、おばあさんの表情は笑っても怒っても悲しんでもいない、ほぼ無表情だったと思います。ですが、人物紹介で書いた通り、クールな印象のおばあさんだったので、その当時はいつもの普段通りのおばあさんの表情だと思い、特段違和感は有りませんでした。

お顔は馴染みでありますが、かなり年上のお客様なので気軽にご病気のことを聞けるはずもなく、私も軽くお辞儀をしておばあさんの後姿を見送りました。その時のいで立ちですが、黒いスパッツのようなパンツと黒地に大きな赤い花をモチーフにした感じのセーターを着ていたのを覚えています。

私は、『ああ、退院されてお元気になったんだ!よかった!』思い、店舗に戻り今見たことを伝えました。すると、同僚も「よかったよかった」と言っていました。

それから何日経ったか、あいまいですが、たぶん1週間から10日後か、それくらいだと思います。時計屋の旦那さんが店にいらしておばあさんが亡くなった事、ずっと入院して自宅に帰れなかったことなどを私たちに話されました。

つまり、私が見たおばあさん、あの体験は彼女の生き霊だったのか、それとも幽体離脱して自由に歩き回っている姿を
見てしまったということなのでしょうか?もしかしたら、颯爽と歩いていたのは、病気を患った肉体から魂が抜けて解き放たれ、開放された気分で街をルンルンと楽しくお散歩していたという事なのかもしれませんね。

いまでもその路地を歩くと必ず思い出す不思議な出来事です。

栃木の不思議な話 ≪中編≫ 




その7、死んだ相棒、チョコレート色のラブラドールレトリバーのソニー君が遊びにきてくれた体験

4年前に約12年の間いつもそばにいてくれた相棒の犬・ソニー君が虹の橋を渡りました。最期は歩けなくなっていましたが、直前まで食欲があり、生きる希望を失くさない立派な犬でした。さよならの瞬間は私の腕の中で旅立ったので、哀しいけれどそこはよかったと思っています。

ソニー君との不思議な体験はたくさんあるのですが、今回書くのは旅立ってから1年半後の春のお彼岸のころの出来事です。

うっすらと空が明るくなってくる黎明のころ、私が寝ているとハアハアハアという犬の息使いと床を跳ね歩くような気配がして目を覚ましました。ふと、部屋の掃き出し窓のほうを見ると、そこにはキラキラとした小さな光がたくさんうごめいていてその小さな光たちはまるで生前のソニー君の輪郭の犬の形をしていました。

その光の辺りは空気が少し白っぽくモヤっぽくもなっていました。光の躍動に合わせるように息使いも感じました。目を覚ましたばかりで明確な意識はなかったのですが、私は声を上げて「ソニー君来てくれたんだね」「ありがとね」と繰り返し、犬の形をしたキラキラに話かけながらいつのまにかまた寝てしまいました。

その後、光がどうなったのかわかりません。でも、きっとソニー君が会いに来てくれたのだと思っています。

(山口敏太郎タートルカンパニー ミステリーニュースステーションATLAS編集部)


 

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