盗まれた長男のお年玉、1000円札が天井から降ってきた・・・

投稿 Fさん

いつ頃だったか、正確なことは分かりません。ただ記憶の中では幼い三人の息子たちの様子から今から35、6年前かなと。長男が幼稚園児か小学校低学年だったか、お年玉をもらっても一人では使ったことがない年齢だったような。親戚や家族が集まる正月の賑わいも落ち着いた頃で、穏やかな日常が戻っていたように思います。

その頃住んでいた自宅は平屋で南向きに二間続きの和室があり、間は襖で仕切られていて東の部屋には床の間と仏壇があり、西側の部屋は西面に押し入れがあるだけでした。普段は襖を開けて幼い子供たち自由に走り回れる遊び場でした。これは西側の和室でのことです。

長男と彼の二人の弟と私はその時なぜかで四人で輪になって向かいあって座っていました。私の記憶はその場の風景と長男が「千円がない! 誰がとった?!」と声をあげた場面から始まります。




私は『お正月にもらったお年玉のことを言っているのだな』と思いました。あの頃、私の子供のお年玉はたいてい一袋に千円が入っているのが普通でしたが、遊びに夢中になって庭やこたつの周りでお年玉をよく落としていたものです。

それにしても、お金の価値など長男よりもっと分からない幼い弟の二人と、全く身に覚えのない私は、互いに怪訝な感じで顔を見合わせるしかありませんでした。すると、私たちの目の前に、ちょうど四人のいるその真ん中に、一枚の千円札が、ひらっ、ひらっと舞うように畳の上に落ちてきました。

まるで空中から突然現れたように。

そのあと長男は拾って納得したのか「ああ」と満足そうに言って部屋を出ていきました。この出来事はその後何年もなかったかのように四人で改めて話し合われることはありませんでした。

今になって思えば、あの時なぜもっとびっくりして騒がなかったのだろう、なぜ本物の千円なのか確かめなかったのだろうととても残念に思うのですが、その時は唖然としたというか、まるで時間が止まっていたように身動きができませんでした。長男以外は。そして、年月が経つにつれ、いったいあれは何だったのだろうかと私は一人で何度もそのことを反芻するようになりました。

息子たちが学生時代と大人になってから、二回ほどみんながそろった時にそのことを覚えてるかどうか確かめてみました。ところが三人ともはっきりと否定はしないのですが、そう言われたらそうかなといったあいまいな返事なのです。

長男はそのたび誰かが千円を天井に張り付けて仕込んでいたんだろうと言いました。あの時は四人のほかに主人は単身赴任をしていた頃なのでその場にはいませんでしたし、彼らの祖父母は離れがあったので私が居る時は昼間は母屋にはいませんでした。

長男の声に呼応して、タイミングよく千円を天井から降らすことなどあの場では誰もできません。天井は普通の和室の高さの板張りの天井です。時間にすれば数秒です。物証がないので夢のようにも思えるのですが、私自身はほとんど夢を見たことがないと思っているほど夢を覚えていることはありません。




空中からものを取り出すと言われたサイババや、数々の発明をされた故政木和三先生の観音様の出現とは全くレベルの違う本当にささやかなことなのですが、私にとっては不思議の世界を垣間見たと思った貴重な体験でした。

この話は2 、3回、人に話してみたことはあるのですが、誰も言葉を返してくれたことはありません。何とも反応しずらいものなのでしょう。山口先生が本当に上手に人の不思議体験を聞いておられるので、何度もリピートするこの思い出を整理して聞いてもらいたくなったのです。

『語ってしまえば消えますよ』山口先生は三島屋のおちかさんのような聞き手なのだと思います。

ところでまた勝手なお願いなのですが、私には少しトラウマとなってしまった青い光のアトラスニュースの件がありますので、できればこの話は先生の研究材料の一つとして心にお納めいただければと思うのです。山口先生のもとにこのような事例がいくつか集まっていて、数ある事例の一例としてならニュースに取り上げてもらっても問題はないかなと思います。

(山口敏太郎タートルカンパニー ミステリーニュースステーションATLAS編集部)

画像©ウィキペディア C号券(表)より


 

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