
1965年12月9日、ペンシルバニア州にて轟音とともに夜空を横切る奇妙な火の玉が目撃された。
この火の玉は多くの人に目撃され、ミシガン州やオハイオ州、カナダからも目撃報告が上がった。そして、火の玉はペンシルバニア州ケックスバーグの森のなかへと落下。
墜落現場には軍が向かい、多くの人が目撃していたことから多くの野次馬やメディアも現地へ集まったが、一足先に到着していた軍の規制で森の中に入ることは出来なかった。
軍の調査は深夜になってようやく終了したようで、軍のトラックが何かを運び出しているのを近隣の住民が目撃している。そして翌日地元の新聞の一面に、「未確認飛行物体がケックスバーグの森の中に墜落」という見出しの記事が掲載された。
これが有名な「ケックスバーグ事件」だ。
当時、軍が規制線を張る前に墜落現場にたどり着くことができた人も少数おり、彼らによると墜落した物体はドングリないしは円筒形で、基部には別の金属が帯状に巻かれており、そこにはエジプトのヒエログリフに似た奇妙な文字が描かれていたという。
この形状がナチス・ドイツが秘密裏に開発していたベル状の兵器と似ていたことから、戦後に「ナチスの秘密兵器が落下していた!?」とする説が語られたりもした。
現在では、森に落ちたこの飛行物体は旧ソ連の人工衛星コスモス96だったのではないかと考えられているが、現物が軍に回収されている以上結論は出ていない。しかし当時は軍が出動したこともあり、恐らくロズウェル事件の記憶が人々の間にもあったため、かなり話題になったと思われる。
そんな「ケックスバーグ事件」を元にした映画が作成されたということでアメリカで話題になっている。ドキュメンタリー系で、監督のコーディ・ノッツ氏がクラウドファンディングの支援を受けて完成、9月には試写会が行われており、来年の頭に広く公開されるそうだ。
なお、ネット上には予告編の動画も公開されている。気になる人は先にこちらで確認してみてはいかがだろうか。
関連動画
Kecksburg – Official Trailer
(飯山俊樹 山口敏太郎タートルカンパニー ミステリーニュースステーションATLAS編集部)