一人の修道士が一晩で書ききった!?13世紀の「悪魔の聖書」 

こちらの古びた本に描かれた悪魔のイラストに見覚えのある方もいるのではないだろうか。コロタン文庫など、昭和の妖怪関連の児童書に悪魔サタンの姿だとか、「エジプトの悪鬼アグ」等と紹介されていたものだ。

実際には13世紀に書かれた「悪魔の聖書」と呼ばれる写本の挿絵で、写本自体の厚さも9インチあり、一人の修道士によってたった一晩で書かれたと伝えられている。

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中には「全ての人間の知恵」が記されているだけでなく、「サタンへの祈り」が含まれていたそうだが、その部分は意図的に削除された痕跡があるという。

この写本は当初、現在のチェコ共和国のポドラジツェ修道院に保管されていた。その後、1697年に火災に遭うが持ちだされ、保存された。そして17世紀にスウェーデン軍に押収され、現在はストックホルムのスウェーデン王立図書館に保管されている。

この度、「悪魔の聖書」が改めて研究され、改めて内容が精査された。




その結果、中身はカトリック教会の公式ラテン語聖書の完全版と、医学と魔法の教育に関するさまざまなテキストが含まれている。また10〜12ページが削除されており、これは恐らくベネディクト会の修道院の規則に関する記述があったといわれている。

実際に「悪魔への祈り」が書かれていたかは定かでは無いが、終末論的な記述が削除された箇所に存在していたとみられている。一人の作家が全て書き残した事は事実だが、さすがに一晩で書き上げたという事はなく、おそらく20年はかかる大仕事だったようだ。

また、悪魔の挿絵がピックアップされているが、項目の内容がバリエーション豊かなことから当時の百科事典に近いものであったのではないかと考えられている。

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(田中尚 ミステリーニュースステーションATLAS編集部)

画像&動画©Mystery History YouTube


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