
1973年に公開されたホラー映画「エクソシスト」は間違いなく架空の話だが、幽霊と悪魔は実際に現代の教会において非常に真剣に受け止められている事象でもある。
そして今日に至るまで、実際に公認のエクソシストが除霊に向き合った事例もしっかりと報告されている。
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最近のエクソシストの事例で特に注目すべき事件の1つは2011年に発生したもので、悪霊と思われるものに苦しめられていた若い夫婦のケースだ。
3年の間に、彼らは奇妙な音や、物体が動いたり触れていない電子機器の電源が切り替わるポルターガイスト現象、不気味な人影の目撃や声を見聞きしてきたという。また、女性の母親は彼女の家を訪れるたびに息ができなくなったと証言していた。
しかし、トム・ウィリス牧師が悪魔払いを行うために呼ばれて出向いた所、すべてが変わったそうだ。ウィリス牧師は次のように語る。
「祝福を与える事は日常的なことでしたが、私自身めったに何も感じませんし、幽霊を見たこともありません。もし超常現象を起こす幽霊がいたとしても、それは『先へ進むことを拒否した』孤独な霊魂です。私は迷える霊と共に不安を抱き、悩んでいる人々の両方に安心と安寧をもたらせられるよう尽力しています」
前述の若い夫婦も、彼の訪問から1週間ほどで自分たちの家がずっと快適に感じるようになったと語り、以後は快適に暮らしているそうだ。
現代でも何百もの悪魔払いを行ったウィリス牧師は2014年に亡くなった。幽霊や悪魔を信じているかどうかにかかわらず、ウィリス牧師を始めとする公認エクソシストら多くの悪霊に怯える人々の生活に与えた影響については否定できない。
それが宗教を用いたカウンセリングに過ぎなかったにせよ、信じる力がその人を救ったのは間違いない事実だからだ。
(加藤史紀 山口敏太郎タートルカンパニー ミステリーニュースステーションATLAS編集部)
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