人怖、ミカちゃんが言った『過保護』の意味!

投稿 タマリンさん

本日も実話を送らせてください。人が怖かった話で自分自身の体験です。オカルトっぽさゼロ、しかも実話なのでオチもなにもありませんが、怖かった、というのは事実です。

小学校4年生の時の話です。クラスにミカちゃんという女の子がいました。ミカちゃんは母親と高校生のお姉さんとの三人家族で、なぜか大人っぽい言葉をたくさん知っていて、クラスの子たちを煙に巻いて得意になるようなところがありました。

私はあまり仲良くはなかったのですが、ミカちゃんの言葉で印象的だったものがありました。それは「過保護」という言葉です。ミカちゃんは自分のことを「私って過保護なの」というクセがありました。

「過保護ってなに?」とミカちゃんに聞いてもニヤニヤ笑うだけで教えてくれません。母に「過保護ってどういうこと?」と聞くと、母は「子どもを甘やかして何でも言うことを聞いてしまうことよ」と答えました。それを聞いて、ミカちゃんは私にとって遠くから憧れる対象になしました。

美しくありたい・・・




ある日のこと。その日は母に用事があり、放課後は祖母の家に行く約束になっていました。歩いていると、後ろから呼ばれました。ミカちゃんが走って来ます。ミカちゃんの家が、私の祖母宅と同じ方向だったのです。

「ちょっと寄って行かない?」

誘われたのですが、私は母に断りなく友だちの家に行くことは禁止されていました。断りづらく、何と言おうか困っていると、ミカちゃんは私の手を取って、すっと道沿いのアパートに私を引っ張りました。

「ここがミカんち」

そう言ってミカちゃんは戸を開けて、私を一緒に引っ張りこみました。玄関を開けたら目の前に階段がありましたが、そこには衣服や雑誌、柿の種の缶、お人形などが散らばっており、階段なのか階段風の棚なのか私にはわかりませんでした。階段の脇に襖があり、ざらりと開いて、頭にスカーフを巻いた、エプロン姿の太ったおばさんがぬうと顔を出しました。おばさんはくわえタバコをしていました。

「ただいま、ママ。この子タマリンちゃん」




ミカちゃんは、おばさんに私を紹介しました。おばさんはタバコを一服して灰皿に置き、腕組みをして私の顔、靴、服などひとつひとつ眺めました。

「ふうん。あんたタマリンちゃんいうの? 家はどこ? お父さんなにしとる?」

おばさんは興味深そうに私を見つめながら聞いてきます。もともとハキハキしていない私はしどろもどろになってしまったのですが、私が答えあぐねているスキに、ミカちゃんはおばさんの喫いかけのタバコを灰皿からかすめ取り、それを女優のようにたっぷりしなをつけて、すぱあー、と本当に喫ったのです。

私はびっくりしましたが、ほぼ同時に響きわたった「バシッ!」という音にさらに驚愕しました。「バシッ!」という音は、おばさんがミカちゃんを平手で殴った音でした。その音は、何度も繰り返されました。おばさんは、ミカちゃんをバシバシ平手打ちしながら、

「この(バシッ)子は(バシッ)ほん(バシッ)とに(バシッ)過保護だよ!」

と怒鳴ってしました。ミカちゃんは殴られながらも笑っていました。

その後、私は自分がどうしたのか記憶がないのです。おそらく尻尾を巻いて逃げ帰ったのではないかと思います。

(山口敏太郎タートルカンパニー ミステリーニュースステーションATLAS編集部)

画像©StockSnap PIXABAY


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