
2019年10月21日、TBSは『クレイジージャーニー』と『消えた天才』のふたつの番組の放送を終了することを発表した。
このことは既にATLASでも報じたように、2つの番組はヤラセ問題により9月以降は放送を休止していた。そして事件発覚から2か月でついに打ち切りが決定した。
なかでも『クレイジージャーニー』は2015年から4年に渡り放送が続いた人気番組であったが、番組中の過激なVTRが度々話題になることがあった。
特に反響が大きかったのが、「死体農場」と呼ばれるアメリカの研究施設へ潜入したVTRが放送された回であった。
死体農場とは、死体が腐敗する様子などを記録・研究する施設で、『クレイジージャーニー』ではアメリカ・テネシー州にあるその施設へと潜入。そこには1ヘクタールの屋外実験場に、数十体の死体が野ざらしにされている衝撃的な光景が広がっていたのだ。
しかも、番組は死体の一部にモザイクをかけず堂々と放送していたのである。
このVTRが放送されたのは2018年のことだった。当時から放送内容に於けるコンプライアンス遵守は既に厳しかったにもかかわらず、BPO(放送倫理・番組向上機構)に対して挑発的な企画だったのは明白だった。このことからも、ネット上では「死体農場」というワードがしばらくの間、話題になっていた。
ヤラセという問題はあったが、近年では珍しく過激なVTRをモザイク等で隠すことなく、惜しげもなく放送していた番組だけに終了を惜しむ視聴者の声は多いという。
(文:江戸前ライダー ミステリーニュースステーション)