
投稿:千葉県我孫子市 ブリブリ
≪前編から続く≫
この後病院で、夜になる前に子供達は実家に帰すかと言う話になって、私たちはお袋の実家に先に帰される事になりましたが、どうやって帰ったかは記憶にありません。
その実家で、今度は私の話になりますが、不思議な体験をしました。
ひとまず子供達はお袋の実家へ戻されました。お袋の実家は親戚がすでに集まってきていて、普段会わない年の近い従兄弟などと、いろいろ話をしたりしました。子供達には祖父の危篤なんておかまいなしで、広い家の中でかくれんぼしたり、近くの森林に遊びに行ったりしました。
私の記憶では、子供達には夕飯時にすごく大きなおむすびを渡されてました。田舎なので、お腹いっぱいになるようにと、また、おかわりとか無いように、ご飯の支度もおそらく大変だったでしょうし、一度で終わりにしようという意図があったのだと思います。大きなおむすびにはたくさん具材が入ってて、おいしかった記憶があります。
夜になって寝る時には、ちょっと大きな居間があったのですが、子供らはそこへ集められて布団を敷かれ、みんなで寝かされました。もう疲れ果て、眠気が襲ってきて、私もすぐ眠りにつきました。
どのくらい経ったか覚えていませんが、眠ってしばらくすると、なんだか当たりがすごくまぶしくなりました。それで目を開けてあたりを見てみると、大人が大勢で、なにやらかかえて運んで、部屋に入ってきていました。
すぐにそれは祖父の遺体だとわかりました。
伯母さんたちもそれに続いて居間に入ってきて、「お爺さんが亡くなったので、みんな向こうの部屋へ移動してちょうだい」と言ってました。伯父さんたちが来て、子供はあっちだと追い立てられました。私は隣に寝ていたい妹を起こし、慌てて別の部屋に追い出されていった所で………私はなぜか突然”はっ”として、意識が戻って身体を起こしました。
そこには、薄暗い静かな居間に、子供達が寝ている姿がみえました。『あ、今見てたのは夢だったのか…』私はぼんやりとそんな居間を見ていて、急に尿意がこみ上げてきて、妹を起こしていっしょにトイレに行きました。ここのトイレは、田舎の建物だったので、縁側の端にあって暗くて怖かったんです。それで妹について来てもらい、交代に妹も入って、いっしょにまた布団にもどりました。それからすぐ眠ったと思います。
しばらくして、またうるさい音で目が覚めました。そこには、大人が大勢で何かを持って、居間に運んでる姿でした。一瞬理解できませんでしたが、そこには、あきらかにさっき夢で見た光景と、まったく同じ光景が繰り広げられています。
いったいこれはなんだろう?…私はぼーっとその状況をみてると、伯母さんたちもそれに続いて居間に入ってきて、「お爺さんが亡くなったので、みんな向こうの部屋へ移動してちょうだい」と言いました。
私はおばさんの言葉で頭が起きて、この光景はさっき夢で見た光景と一緒だし、おばさんが言ってる台詞もいっしょだと、改めてその時に思いました。それからすぐ伯父さんたちがやってきて、子供は向こうへ行けと、隣の部屋に集められそこで寝かされました。まだ辺りは暗い感じだったと思います。
この体験は子供ながら、何度も思い返してはおかしな体験だったと思ってましたが、すこし成長してから、あれは既視感?だったのだと、ようやくにして考えが至りました。
不思議な体験の一つです。
ここからは霊体験ではありませんが、この後に、葬式行列に参加しました。私は台にキラキラした飾りのついた棒が刺さっているものを持たされて、実家からお墓まで歩かされたのを覚えています。その時に、大人の頭に三角のものを付けていて、みんな幽霊になったのかとちょっと怖い思いをしました。
それが、この2019年の5月に、宮城県の祖母が103歳で亡くなり、私は急いでかけつけました。その葬式の時に、もはや今の時代には行列はないだろうと思っていたのに、境内の中庭で歩かされる事になりました。
私は、お水の入った小さいカメのようなものを持たされて、頭に三角の紙をつけられました。急に祖父の時の事がフラッシュバックして、あの時はこんな感じだったのかと思いだしました。私が当時持っていた、そのキラキラも存在していて、祖母のひ孫が持っていました。
そんな思い出です。
その時の写真を添付します。
アトラスラジオでは、かなり高度なオカルトの話題に特化していて、ギャグっぽいのは取り上げてもらえそうにありませんが、私は霊体験の他に、霊体験ではないですが、ちょっと怖くて面白い体験を少しですがしています。今度息抜きに、私や娘の霊体験の投稿に先立って、そういった話を送ってみたいと考えています。
最後まで読んでいただきまして、ありがとうございました。末筆ながら、山口先生をはじめ所属の方々、スタッフの皆様のますますのご活躍をお祈り申し上げます。
(山口敏太郎タートルカンパニー ミステリーニュースステーションATLAS編集部)
画像©すしぱく ぱくたそ