【昭和怪人都市伝説】大阪・難波で『緑衣の鬼』と遭遇した!?

投稿 岡山 ぼんやりぼんさん

小学校3年生から6年生くらいの間ですので、昭和47年から50年くらいでしょうか。相当古い記憶ですので、曖昧なところも多いのですが、大阪に叔母がおり学校の長い休みにはいつも遊びに行っておりました。

ある日、季節は夏だったように思いますが、難波の高島屋に叔母、母、私で買い物に行きました。子供ですので大人の買い物は退屈です。屋上のプレイランドに行くように言われたのですが、催しもの会場で「古美術&古書展」のようなものが開催されており、なんとなく「古書」という言葉にひかれそこで大人の買い物を待つことにしました。

ただ、行ってはみたものの、百貨店主催ということで、高級なものが主で子供向けのものはありませんでした。仕方なく古い雑誌のようなものを手に取ろうとうつ向いていたところ、足元に緑色の棒が見えることに気付きました。

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実際は棒ではなく(ステッキ)なのですが、それを理解する前にその横にあった靴にギョッとしました。

緑色の革靴です。モスグリーンとかではなく、誰が見ても緑色と認識する緑です。とても高級に見えました。よく磨かれ、新しいものに思えました。緑もきちんと染めた感じで、何かで上から塗った感じではありません。

子供でしたが、とても違和感を覚えました。女性の靴ならまだしも、当時はそんなおしゃれな男性も少なかったと思いましたし。あまりにも靴にふさわしくない緑でしたし。

そう思いめぐらす頃には、自分の右横の空間がなんとなく緑色だということに気付きました。

思いきって横を見上げると、緑の靴、ズボン、シャツ、背広、ネクタイ、皮のベルト!、帽子(名前がわかりませんがフィリップ・マーロウがかぶっているような?)の中年男性が立っていました。全身緑です。子供にとっての中年ですので、はっきりとは言えませんが、40越えには見えました。

例えば今ならカズレーザーさんを思い浮かべるかもしれません。全身赤いですよね。でも、デザインが凝っていたり色に濃淡があったりとファッションとして見れますが、その男性の緑はほぼ同色、同質、明らかに病的なものを子供心にも感じました。

私が固まっているのを感じたであろうその緑の人は、少しだけ微笑みながら私の持っている雑誌か、私の手か?にゆっくり手を差し伸べて来たのですが、私はその腕時計のベルトが同じような緑なのを見て、思わず手を引っ込めて身を離しました。

その後は怖くて後ろを振り向かずその会場を出てしまったので、その人がどのような様子だったのかはわかりません。

子供ながら、今見た人は何なのだろう?と考えました。敏太郎先生も同世代なのでたぶんご存知かと思いますが、当時、私の通っていた小学校の図書館にはポプラ社の少年探偵江戸川乱歩全集というのがあり、「緑衣の鬼」という巻がありました。

子供向けのリライト版ではありましたが、私も読んだ記憶があります。一瞬、その怪人だか、鬼だかが頭をよぎったのですが、何が怖かったといって、私が見た男性のいかにも紳士ぜんとした雰囲気です。すごくお金もかかっているでしょう。逆に狂喜めいたものを強く感じました。




思い出としてはこれだけのものですが、長く心に残り、お化けなんかより怖かった記憶があります。

当時は、もしも連れ去られたらとの怖さもありましたが、今、大人になって、人が何かに取り付かれたり、自分を見失うほど執着するのも知っています。加療の必要な事案も有るでしょう。すべての人の中には狂気の種があり、時間をかけて、あるいは何かのきっかけで大きく育つこともありますよね。

この男性の自我だったり、居たであろう家族のことを思うと今は怖さより切なさを感じたりもします。むしろ、人ではなくお化けや幽霊だったらよかったのに。お化けなら笑い話になりそうですよね。(笑)子供の自分には、人の念というか得体の知れない怖さに初めて触れた経験で、人の心の闇を知ったように思います。

ちなみに、すぐその後で母と叔母に話しました。二人の意見は、「吉本の人じゃないの?」です。(笑)

長らく記憶から抜け落ちていましたが、それこそ、カズレーザーさんの活躍で思い出しておりました。ただ、記憶も古く曖昧なので、今では夢だったのかなと思うこともあります。

番組趣旨とは異なるかも知れませんが、なんとなく記憶の総決算のつもりで書かせていただきました。

長文失礼いたしました。

敏太郎先生、これからもお体に気を付けて頑張ってくださいね。

画像『少年探偵江戸川乱歩全集〈34〉緑衣の鬼』より


 

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