
今月、ロシア北方艦隊の船が攻撃を受けて沈没したという報告があった。
問題の船はロシア海軍北方艦隊の調査船で、攻撃といっても敵の軍艦や謎の怪物のものではなく、我々もよく知る海の哺乳類によって沈没させられたという。
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この事件が起きたとき、調査船アルタイは北東のバレンツ海にあるフランツ・ヨーゼフ諸島付近を航行中だった。
この船は、北極点を目指して遭難した19世紀の探検家ユリウス・フォン・パイアーとカール・ワイプレヒトの軌跡を辿る研究ミッションのためロシアの地理学者らを乗せていたという。
報告によると、研究チームがゲラー岬に向かっている途中で調査船はセイウチに予期せず接近し、攻撃を受けたという。このセイウチは雌であり、すぐ側にまだ赤ちゃんとみられるセイウチの個体を連れていたとのことだ。そのため、母セイウチが子供を守ろうとして攻撃的になったものと考えられている。
当初は船が無傷のままだったと言われていたが、ロシア地理学会は後に船が実際に深刻な被害を受け沈没したと報告した。
幸いなことに、負傷者はおらずセイウチとその子供も無傷で逃げていったという。
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(田中尚 山口敏太郎タートルカンパニー ミステリーニュースステーションATLAS編集部)
画像©ASSY PIXABAY