
普通、人間の血は赤いもの。表現の中には青い血等があったりするが、そんな血が実際に流れる様子が出てくるのはホラー等の創作の世界ぐらいだ。
だが、先日海外にて本当に「青い血を流す」女性が出現してしまったのだ。
25歳の女性は、血が真っ青になってしまったのである。
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ロードアイランド出身の25歳の女性患者は、気分が悪くなって救護室に向かったとき、自身の体に起きた衝撃の異変について報告した。彼女は医師に「体の調子がおかしいし、どうも私の体が青くなっているようです」と報告。
信じられないことに、彼女の血は実際にコバルトブルーのような濃い青色に変わっていたことが判明したのだ。
Learn about methemoglobinemia from our own Dr Otis Warren in this week's @NEJM – the syringe on the left contains the *arterial* blood from this patient, who had used a large amount of topical benzocaine: https://t.co/fuBRJwc1uv@otis_warren @BrownEMRes @JSchuurMD pic.twitter.com/wSpzS3dhpR
— Rebekah Gardner (@R_L_Gardner) September 19, 2019
ロードアイランドのミリアム病院のER担当医師であるオーティス・ウォーレン博士は、女性がメトヘモグロビン血症――血液中の鉄が変化し、酸素と効果的に結合できなくなって運ばれなくなる可能性がある致命的な状態に苦しんでいるとすぐに判断した。
ウォーレン博士は、彼女の状態はベンゾカインへの反応によってもたらされたと語る。「彼女は当時、歯痛に悩まされておりベンゾカインを含む一般的な鎮痛剤を使用していました。一般的に人々はごく身近な薬品でも非常に危険なことが起こる可能性があることを知りません」
幸いなことに、女性の「青い血」の状態は皮肉にも「メチレンブルー」として知られている薬品を使用すれば非常に簡単に治療することができる。短時間のうちに女性の状態は完治。一晩観察のために収容された後、翌日帰宅することができたという。
(勝木孝之 山口敏太郎タートルカンパニー ミステリーニュースステーションATLAS編集部)
画像©Matt why do you need my last name? PIXABAY