
アトラスでは以前、沈没していた第二次世界大戦中の戦艦が発見されたことに関してご紹介した。
だが今度は500年前の船の残骸が海底で発見された。この船は、2009年にスウェーデン海事局が実施したソナースキャンで発見されたもので、この時は海底に奇妙なものが存在することが判明した程度であった。
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しかし、10年経った今年になって、海洋調査会社MMTが天然ガスパイプラインを敷設するためにこの海域を調査したところ、改めてこの船の存在が明らかになったのだ。
15世紀または16世紀に遡ると考えられている沈没した船の様子は遠隔操作車両(ROV)を使用して詳細に調査されたため、研究者によって3Dのモデルも構築された。
調査の結果、15~16世紀の船にも関わらず船体やマストが残っており、キャプスタンとビルジのポンプ、およびいくつかの旋回銃が元々あった位置に収まっていたことも判明している。
しかし、今のところ船がどこから来たのかものなのかははっきりしていない。海洋考古学者のRodrigo Pacheco-Ruizは次のように語る。
「この船はバルト海で最も古い難破船であるのは間違いありません。これだけ古い船が残されているのは珍しいことです」
今後は大学など専門の研究機関とも連携して、この沈没船について調査を行っていく予定だという。
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Intact Renaissance Shipwreck in the Baltic
(田中尚 山口敏太郎タートルカンパニー ミステリーニュースステーションATLAS編集部)
画像&動画©Rodrigo Pacheco-Ruiz YouTube