【続報!】昭和基地・南極ゴジラ0(ゼロ)号事件

昭和31年(1956年)11月に東京港を出港し、昭和32年2月から33年2月まで越冬した第一次南極越冬隊が越冬中に体験した「南極七不思議」の一つ、昭和基地にゴジラのような巨大な怪物が歩いて迫ってきたという話は、アサヒグラフで報告された。  

これは当サイトでも『昭和基地・南極ゴジラ0(ゼロ)号事件』として既報だが、今月(2019年6月)に私が行った第一次越冬隊がインスタントラーメンを昭和基地に持ち込んでいたかどうかの歴史調査の過程で、第一次隊の調理担当の砂田正則隊員の発行した日記『南極の食卓』(昭和33年6月発行)に、その記述があったので、ここに報告したい。

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「アサヒグラフ」には日時が記載されていなかったが、そのゴジラのような(むしろぺギラ!)怪物の騒ぎがあったのは、昭和32年4月14日である。

《四月十四日 曇 気温 マイナス十度 昨日に続いて風も弱く、全員朝から雪上車の装備、準備にかかる。私も食糧の準備を完全にし、いつでも大陸偵察隊が出られるようにする。昼食後、東北の方向にえたいの不明なる怪物現るとの知らせあり。隊員一同そろって東北の方向を見るも怪物の正体は不明なり。》

こうして、越冬隊長の西堀栄三郎や医師の中野征紀隊員の出版された日記にも割愛された「怪物騒ぎ」の日時が確定できました。他の隊員たちの日記を探せば、さらなる発見があるかもしれないが……。




なお、怪奇映画や小説とは違って、翌日の日記には怪物は登場しない。

《四月十五日 雪 気温 マイナス十二度 朝からどんより曇っていた空は、午後より雪を交えて降ってきた。今日は休日で、全員休養することになる。大陸行きは中止、日延べになった。一日風も弱くよい日であったが、気圧計は下り始めた。夜中より風も強くなってき、いよいよまたブリザードがくるか。風の音を聞きながら明日の準備をして寝床にもぐり込む。なかなか眠られない。起きて本を引っぱり出し、棒読みしていると、いつの間にかうつらうつらとして寝込んでしまう。》

まあ、砂田日記だけを読んだ読者は、14日の「怪物現る」に関しては、他にも記載もなく、なんのことかは理解不能であったと思える。しかしながら、当時の読者は、どう反応したのだろうか……。

(多喜田昌裕 ミステリーニュースステーションATLAS編集部)


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