干上がったダムの底から現れたのは幻の文明の遺跡か…

イラクにて、昨年の干ばつによって貯水池の水位が下がり、約3,400年前の宮殿の遺跡とみられるものが再び出現。歴史的遺産の研究が進むのではないかと研究者が期待の目を向けている。

ティグリス川に沿って、紀元前15世紀から14世紀の間に栄えたミタンニ帝国。しかし、最も研究されていない文明の一つでもある。

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今回干ばつで姿を表した遺跡はミタンニ帝国の治世の終盤に建造されたKemuneと呼ばれるもので、巨大な宮殿の遺跡となっている。

研究者のHasan Ahmed Qasim博士とIvana Puljiz博士によって発見され、かつて高さ7メートルの壁と、水の下で保存されていた楔状錠や他の遺物を含む数十の部屋が確認されていた。かつては高台から都市を見下ろしていたと考えられている。

この遺跡はモスダムが1980年代に建設された時に水の下に沈んでいたが、2010年に干ばつで水位が下がった時に明らかになった。




研究者達も今回のチャンスを逃さず、再び水位が上がってしまうまでにできるだけ多くの調査を行うことを望んでいる。テュービンゲン大学の研究所から寄せられた考古学者グループは現場で緊急発掘を敢行している。

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「ミタンニ帝国は、古代中近東の最も研究されていない帝国の1つです」「ミタンニ時代の宮殿に関する遺跡は、これまでシリアのTell Brakと、帝国の周辺に位置するNuziとAlalakhの都市からしか入手できませんでした。ミタンニ帝国の首都の位置でさえ特定されているとは言いづらいです」とPuljizはメディアの前で説明した。

しかし、彼らが今調査している遺跡の調査によってミタンニ帝国に関する定説が変わる可能性すら考えられるという。
ダムの下から現れた遺跡は我々にどのような情報をもたらすのか。興味はつきない。

(田中尚 山口敏太郎タートルカンパニー ミステリーニュースステーションATLAS編集部)


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