
果たしてアレシェンカはどこから来たのか。実はタマラがアレシェンカを見つけた森はロシアの秘密都市の近くだったと言われている。
その都市はオジョルスクのに存在していたCity 40と名付けられた場所で、1946年にマヤーク原子力発電所の周囲に秘密裏に併設されるように建造された町だった。
住民はソビエト連邦の核兵器計画に関連する工場で働く科学者や技術者を収容する場所として設計されたもので、町から出る事は禁じられており、家族を含め外界との接触を許されていなかった。そのため、彼らの家族は長らく行方不明になったと考えていたという。
しかし町に閉じ込められるのと引き換えに、ソ連政府は住民たちに贅沢な生活を保証していた。彼らは兵器開発に欠かせない専門家だったからだ。
しかし1940年代後半から、オジョルスクに住む人々は、核兵器に用いるプルトニウム製造現場からの大量の放射線に長期間さらされたため、病気になり始めた。やがて1957年、City 40は現在ウラル核惨事として知られるマヤーク原子力発電所での放射能汚染事故に遭って破棄された。
何千人もの人々が膨大な量の放射線にさらされ、癌やその他の健康問題に悩まされることとなったという。しかしこの原発事故はチェルノブイリ原発事故が起きるまで当局によって隠蔽されてしまった。
そんな背景に加え、アレシェンカが非常に小さな人間である可能性がある点などから、アレシェンカは森の中に捨てられた、原発事故の影響を受けた子供だったのではないか?という説が囁かれている。
しかし、解剖学者Stanislav Samoshkin氏は、上記の説は真実からは遠いと主張している。
「人間の頭蓋骨は6つの骨から成りますが、アレシェンカの頭蓋骨は4つの骨で構成されていました。また骨格構造には人間と違う点がいくつかありました。これらの異常は、今日までに知られている先天性奇形のようには見えませんでした」
だとすると、アレシェンカはやはり人間ではなく宇宙人だったのか。残念ながらアレシェンカの遺体は存在せず、僅かなミイラ化した死体の写真や動画が残るのみで、真相を追うのは難しいとのことだ。
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(勝木孝之 山口敏太郎タートルカンパニー ミステリーニュースステーションATLAS編集部)
画像©Dackerknight YouTube