
妖怪の「鬼」という存在は平安時代から人間を喰らうモノと言われている。
アトラスでも俺に関する記事を何度か掲載している。「鬼のミイラ」「猿鬼」「つくし鬼」「鬼の足音」などが人気のアーカイブである。
ある山で野営していると、風に混じって人の悲鳴が聞こえる。どこかで助けを求めている人がいるのかと耳をすますと声は空中から聞こえる。山に詳しい人から聞いた話によると、山に住む鬼に食われた人が10年くらいかけてゆっくり食べられているのだと言う。この声が聞こえている間は、鬼は新しい人間を取らないので安心であるらしい。これを「十年殺し」と呼ぶのだそうだ。
昔、漫画家のとりいかずよしが描いた作品「トイレット博士」に「三年殺し」という技があった。少しずつ鬼に食われるというのはどんな感覚であろうか…。震災で瓦礫に挟まって動けなくなった人が足元からじわじわと焼かれて長時間かけて亡くなったという話を聞いたが、そのような感覚であろうか。
関連動画
怖い話まとめブログ・雷鳥一号まとめより「山の不思議な話 4」
なお、鬼に関するアーカイブはこの他にも、鬼と戦った芸人おぎやはぎ、 鬼の御朱印がもらえる鬼岩公園、岡山県に残る鬼伝説「温羅」、大晦日の夜に百鬼を率いて現れる鬼人、鬼の手形が残る岩のある神社、二つの安達原伝説、鬼婆の話、鬼婆伝説が日本中にある理由、鬼が作った刀、鬼の首が占ってくれる。吉備津の釜、大宮の鬼婆、黒塚の伝説、永井豪が呪われた鬼の首、鬼と呼ばれた人々を討った坂上田村麻呂、鬼は外と言わない集落、鬼の角を祀る徳島県の寺 などがよく読まれている。
(山口敏太郎 ミステリーニュースステーションATLAS編集部)
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