
シベリアで見つかった古代の遺跡の墳墓から、奇妙な装身具に身を包んだ遺体が発見されて注目を集めている。
この遺跡は約4000年前に繁栄したオディノフ(the Odinov culture)のものとみられている。墳墓の中に埋葬されていた遺体は鳥のくちばしや羽毛で作られた衣装をまとった状態であり、恐らく当時のシャーマンのような地位の人物だったとみられるとのことである。
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くちばしは30〜50個はあり、頭蓋骨や首の後ろから発見されたことから、首輪ないしは王冠のようにつなぎあわせて構成されていたものと思われるとノボシビルスク考古学民族誌学研究所の研究者リリア・コベレワ氏は語る。
また、同時代の墓から発見された成人男性の墓からは青銅製の「眼鏡」のようなものも発見されている。微量の有機物が眼鏡から見つかったことから、この眼鏡もマスクないしはヘッドギアの一部だった可能性があるという。
参考記事
Mysterious prehistoric ‘birdman’ costume found in Siberian grave
果たして、彼らはどのような人物だったのか。どのような文化的な営みを行っていたのか。研究者らは更なる調査を現地で行う予定とのことだ。
(田中尚 山口敏太郎タートルカンパニー ミステリーニュースステーションATLAS編集部)
画像©Simon Matzinger PIXABAY